沖縄には、地元の人々の間で「神様から呼ばれないと行ってはいけない」と言われる特別な場所があるのをご存知ですか?
自ら進んで訪れるのではなく、”神のお告げ”があって初めて足を踏み入れるとされる、そんな神聖なスポットが沖縄県南城市に存在します。
その場所の名は「斎場御嶽(せーふぁうたき)」。
琉球王国最高の聖地であり、世界遺産にも登録されている沖縄屈指のパワースポットです。
今回、特に”お告げ”があったわけではない観光客の私ですが、沖縄を訪れるなら一度は見ておきたい有名な場所ということで、畏敬の念をもって訪れてみました。
この記事では、そんな「斎場御嶽」がどんな場所なのか、アクセス方法、見学のポイント、そして訪れる上で知っておくべき注意点などを、私の実体験を交えてご紹介します。
▼この記事でわかること▼
- 斎場御嶽ってどんな場所?なぜ神聖なの?
- 実際に行ってみた見どころ(三庫理、久高島遙拝所など)
- 【重要】チケット購入場所と料金、開館時間
- アクセス方法(那覇空港から車・バス)
- 見学時の服装や注意点・マナー
- 周辺の立ち寄り情報(お店、猫、サーターアンダギー)
【注意】斎場御嶽は非常に神聖な祈りの場です。観光気分だけでなく、敬意をもって訪れることが大切です。この記事を読むことで、その意味も理解していただけるかと思います。
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沖縄県民は呼ばれないといけない斎場御嶽へお告げない私が行ってみた

斎場御嶽を見学するには、まず入場チケットが必要です。
【重要】チケットは斎場御嶽の入口では買えません!
チケットは、斎場御嶽から少し離れた「南城市地域物産館」(がんじゅう駅・南城)で購入する必要があります。
これを知らずに直接、斎場御嶽へ向かってしまうと、また物産館まで戻る羽目になってしまいますので、必ず先に「南城市地域物産館」に立ち寄ってチケットを購入してくださいね。(駐車場も物産館のものを利用します)
ちなみに、この物産館ではお土産や沖縄名物のサーターアンダギーも買えちゃいます。見学前後に立ち寄るのもおすすめです。
チケット購入後、斎場御嶽の入口へ向かうと、まず「緑の館・セーファ」という小さな建物に入ります。
ここでは、斎場御嶽がどのような場所で、どれほど神聖な祈りの場であるか、そして見学する上での注意点などを解説するビデオを鑑賞します(約5分)。
この事前レクチャーを受けてから、いよいよ聖地へと足を踏み入れます。
ルールとマナーを守って見学しましょう。
斎場御嶽(せーふぁうたき)とは?琉球王国最高の聖地を知る

沖縄本島の南部に位置する南城市にある沖縄屈指のパワースポットとして知られています。
2000年には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコ世界遺産(文化遺産)としても登録をされています。
沖縄には数多くの聖地と呼ばれる場所がありますが、中でもこちらの場所が最も代表的な場所です。
稲荷神社に少し似たような感じですね。
御嶽とは、神様が宿る聖域という意味です。
その為多くの人たちが祈りをするために訪れています。
「斎場御嶽」は、以前までは男子禁制の場所でもありました。
その理由としまして、沖縄では神事は女性がする事としてされていました。
なのでどんなに偉い人でも男であったら入ることができませんでした。
むしろ行ってはいけない場所でもありました。
現在は観光地化していて、どなたでも入ることができます。
※もちろん入場料払った人だけですよ。
【見どころ紹介】斎場御嶽の神秘的な空間を歩く

ビデオ視聴を終え、いよいよ御嶽の中へ。緑豊かな小道を進んでいきます。
最初は「あれ?普通の庭園みたいだな」と感じるかもしれませんが、それは序盤だけ。
すぐに場の空気が変わっていくのを感じるはずです。
奥へ進んでいくと二つの大きな岩で作られた通路があります。
ここが斎場御嶽の象徴的なスポット「三庫理(さんぐーい)」です。
二つの巨大な鍾乳石が寄り添うようにしてできた三角形の空間。
この隙間を通り抜けるのですが、まるで聖域への門をくぐるような、不思議な感覚に包まれます。

三庫理を抜けた先、東側が開けた場所が「久高島遙拝所」です。
ここからは、琉球の創世神アマミキヨが天から降り立ったとされる「神の島」久高島を、海のかなたに望むことができます。
琉球王国最高の聖地である首里城、ここ斎場御嶽、そして久高島は、ほぼ一直線上に位置していると言われています。
久高島から昇る太陽は、琉球の人々にとって特別な意味を持っていたのでしょう。
静かに海を眺めていると、いにしえの人々の祈りや自然への畏敬の念が伝わってくるような気がしました。
【絶対厳守】斎場御嶽でのマナーと服装について
神聖なる場所のためここではいくつかのマナーがあります。
- 騒がず静かに見学すること
- 場所にあった慎んだ服装で行くこと(過度な露出のある服装は避ける事)
- 人が祈りをするところは邪魔をしない、写真を撮らない
- 神具には触れてはいけない、持ち出してはいけない
- ごみはきちんと持ち帰る
- 順路をきちんと守って回る
これらのマナーは、入口でのビデオ説明でも案内されます。
敬意をもって行動することが何よりも大切です。
斎場御嶽へのアクセス・料金・開館時間ガイド
車の場合:
- 那覇空港から約30km、通常時で約50分~1時間程度。
- ルート例: 那覇空港自動車道「名嘉地IC」→「南風原南IC」で降り、国道331号線などを経由。
- 駐車場: 「南城市地域物産館」(がんじゅう駅・南城)の駐車場を利用します(無料)。斎場御嶽入口には駐車場はありません。
バスの場合:
- 那覇バスターミナルから東陽バス【38番・志喜屋線】に乗車。
- 「斎場御嶽入口」バス停下車(所要時間 約60~80分)。バス停から斎場御嶽入口(緑の館・セーファ)まで徒歩約7~10分。
- ※バスの本数は少ないので、事前に時刻表を確認しましょう。
入場料金
- 大人(高校生以上): 300円
- 小人(小・中学生): 150円
団体割引(20名以上)あり
チケット販売場所: 南城市地域物産館(斎場御嶽入口では販売していません)
開館時間・休館日
- 3月~10月: 9:00~18:00(最終入館 17:30)
- 11月~2月: 9:00~17:30(最終入館 17:00)
休館日: 年に2回、旧暦の5月1日~3日と10月1日~3日(休息日のため)。訪問前に公式サイトなどで確認をおすすめします。
見学所要時間(目安)
-
入口でのビデオ視聴を含め、ゆっくり見学して約60分~90分が目安です。
まとめ:沖縄最高のパワースポット斎場御嶽。“お告げ”はなくても、敬意をもって訪れたい場所
今回、観光客なので「お告げ」はないまま訪れた斎場御嶽ですが、実際に足を踏み入れてみて、琉球王国時代から続く祈りの場の神聖さ、自然への畏敬の念を強く感じました。
巨大な岩が作り出す神秘的な空間、静寂の中に響く自然の音、そして遥か彼方に望む神の島・久高島…。
パワースポットと呼ばれる所以を肌で感じることができた気がします。
※怖いという意味ではなく、厳かで清らかな空気感です。
だからこそ、軽い気持ちや単なる観光気分だけで訪れるのはおすすめしません。
ここは、今も大切に守られている祈りの場です。訪れる際は、その歴史と意味を理解し、敬意と感謝の気持ちをもって、静かにその空気を感じてみてください。
そうすればきっと、沖縄の自然と文化の奥深さに触れる、忘れられない体験ができるはずです。
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