いよいよ夏休みシーズン!
心躍る旅行計画を立てている方も多いのではないでしょうか。
最近はスマホ一つで簡単に宿泊予約ができますが、その手軽さの裏で深刻なトラブルが多発していることが、ニュースでも大きく報じられています。
特に、海外の大手予約サイト「アゴダ(Agoda)」を巡っては、「現地に着いたら予約が取れていなかった」「勝手にキャンセルされた」といった声が続出。
この記事では、最近のニュース報道を参考に、なぜこのようなトラブルが起こるのか、その驚きの”からくり”と、私たちが大切な旅行を守るためにできる具体的な対策を徹底解説します。
1. ニュースで報じられた「予約したはずなのに…」深刻なトラブル事例
「予約確定メールも届いていたのに、なぜ?」
信じられないような話ですが、実際に多くの人がトラブルに巻き込まれています。
ニュースで紹介されていた実際のケースを見てみましょう。
- 事例①:突然の予約キャンセル
宿泊者名を変更しようとホテルに直接連絡したAさん。するとホテル側から告げられたのは「お客様の予約自体、当ホテルには入っておりません」という衝撃の言葉でした。予約確定メールまで受け取っていたのに、宿泊予定日のわずか2日前に突然キャンセル扱いになってしまったのです。 - 事例②:現地で「あなたの部屋はない」
友人の結婚式でベトナムを訪れたBさん。ホテルでチェックインしようとすると「あなたの予約はありません。その部屋は今、別の方がお泊りです」と告げられてしまいました。異国の地で路頭に迷いかねない、恐ろしい事態です。
このようなトラブルは、東横インやアパホテルといった大手ホテルチェーンも公式に注意喚起を行うほどの社会問題になりつつあります。
2. なぜ?トラブルの元凶は“空室枠の転売”という複雑な仕組み
では、なぜこれほどトラブルが多発するのでしょうか。
ニュース番組の取材で明らかになったのは、海外予約サイト特有の複雑な「転売」の仕組みでした。
国内の多くの予約サイトは、宿泊施設と利用者を直接つなぐシンプルな構造です。
宿泊施設 ⇔ 予約サイト ⇔ 利用者
しかし、一部の海外サイトの仕組みは全く異なります。
海外サイトの複雑な仕組み
- 宿泊施設が、提携する海外の卸売業者(サイトA)に空室在庫を販売します。
- その卸売業者(サイトA)が、さらに別の旅行会社や予約サイト(サイトB)に空室を「転売」します。
- そして、そのサイトBが「アゴダ」に部屋の情報を掲載します。
- 私たち利用者は、アゴダを通じてその部屋を予約します。
つまり、【宿泊施設 → サイトA → サイトB → アゴダ → 利用者】
というように、間に何社も業者が介在しているのです。
この複雑な構造が、情報伝達のタイムラグを生み出します。
ホテル側で満室になり販売を停止しても、その情報が末端のアゴダまで届かず、「空室あり」と表示され続け、結果としてダブルブッキングなどのトラブルが発生してしまうのです。
アゴダ側が、間に入る業者の契約審査を十分に行っていない可能性があります。
これが問題点です。
3. 大切な旅行を守る!予約トラブルを回避する自己防衛策
楽しい旅行を台無しにしないために、予約時に私たち自身でできる対策があります。
①【最も確実】宿泊施設の公式サイトから直接予約する
少し割高になる場合もありますが、トラブルを避けるには最も安全で確実な方法です。
ただし最も安い金額で提示してくれるホテルもあるので、一概に高いとは言えません。
②【安心】日本の法律が適用される国内大手予約サイトを利用する
万が一の際も、日本の法律に基づいて観光庁などが対応しやすく、日本語でのサポートも充実しています。
大手で行くと楽天トラベルであったりじゃらんなどが有名ですが、サポートはしっかりしています。
③【要注意】海外サイト利用時のチェックリスト
どうしても海外サイトを使いたい場合は、以下の点を必ず確認しましょう。
- 契約内容・キャンセル条件の確認: いつからキャンセル料がかかるか、返金ポリシーなどを隅々まで確認する。
- 申込内容を保存: 予約完了画面や確定メールは、必ずスクリーンショットを撮って保存し、証拠を残す。
- 対応窓口の確認: トラブル時の連絡先(電話番号やチャット)がどこにあるか、日本語対応が可能かを事前に確認する。
④【究極の対策】予約後、ホテルに直接「予約確認」の連絡を入れる!
海外サイトで予約を完了させたら、宿泊施設に直接電話かメールで連絡を入れましょう。
これが正直1番確実な方法です。
「○月○日から、アゴダ経由で予約した〇〇です。予約は正しく入っていますでしょうか?」
この一手間だけで、現地に着いてから「部屋がない!」という最悪の事態はほぼ防げます。
その連絡したタイミングで予約が入っていて、急になくなるなんて言う事はよっぽどないはずです。
できればそのやりとり自体を電話の場合は録音しておくことをお勧めします。
またメールも必ず保存しておきましょう。
4. もしトラブルに遭ってしまったら?
もしトラブルに巻き込まれてしまった場合は、ためらわずに消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話して相談しましょう。
専門の相談員が今後の対応についてアドバイスしてくれます。
まとめ
海外の宿泊予約サイトは便利でお得な反面、その仕組み上、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクがあることを理解しておく必要があります。
特に夏休みなどの繁忙期は、予約が集中しトラブルも起こりやすくなります。
- できるだけ公式サイトか国内大手サイトで予約する
- 海外サイトを使うなら、予約後に必ずホテルへ直接確認の連絡を入れる
このポイントを心掛けるだけで、トラブルのリスクは大きく減らせます。
私自身も過去何度も利用していますが、今までトラブルは1度もありません。
ただしこれからもトラブルがないかと言うと絶対とは言えないので、私も利用するときはしっかりと対策しながら宿泊予約をしていこうと思います。
とにかくこういったトラブルが早くなくなることを願っています。
しっかり対策をして、安全で思い出に残る素敵な旅を楽しんでください!