「自分のバッテリーは機内に持ち込める?」
「スーツケースに入れても大丈夫?」
「飛行機の中でスマホを充電してもいいの?」
今や海外旅行に欠かせないモバイルバッテリーですが、飛行機の中では「危険物」として扱われ、2026年現在、非常に厳しいルールが課せられています。
ルールを知らずに保安検査場で没収されたり、最悪の場合、火災事故の原因になってしまったり…。そんな事態だけは、絶対に避けたいですよね。
この記事では、2026年最新の正確な情報に基づき、飛行機へのモバイルバッテリー持ち込みに関する全ルールを、わかりやすく、そして深く解説します。
🆕【2026年2月17日 追記】国交省が新方針を発表
国交省は2026年4月にも、航空機内でのモバイルバッテリー使用・充電を全面禁止とし、持ち込みを1人2個までに制限する方針を発表しました。持ち込み自体は禁止されません。
※正式決定・各社運用発表が出次第、当記事を更新します。
この記事でわかること
- 🔋なぜ「預け荷物」が絶対NGなのか?
ルールの背景にある「熱暴走」の危険性を解説します。 - 🔋【超重要】あなたのバッテリーは大丈夫?容量(Wh)の計算方法
mAhからWhへ、誰でもできる簡単な計算式を伝授。 - 🔋【2026年最新】ANA・JALと海外航空会社のルール比較
機内での充電はOK?禁止?最新の動向が分かります。 - 🔋【要注意】中国渡航で没収されないための絶対条件
他の国にはない、厳しい特別ルールを徹底解説。
【大原則】モバイルバッテリーは「預け荷物」が絶対NG!

まず、これだけは絶対に覚えてください。モバイルバッテリーは、スーツケースなどに入れてカウンターで預ける「預け荷物(受託手荷物)」に絶対に入れてはいけません。
その理由は、モバイルバッテリーに使われている「リチウムイオン電池」が、強い衝撃や圧力が加わると「熱暴走」という現象を引き起こし、発火・爆発する危険性があるためです。
乗務員の目が届かない貨物室で火災が発生した場合、大事故に繋がりかねません。そのため、万が一の際にすぐに対応できるよう、必ず乗客自身の目が届く「機内持ち込み手荷物」として携帯することが、世界共通の絶対的なルールとなっているのです。
🔥 発火のメカニズム(なぜ危険なのか)
- 内部ショート→ 異常発熱(200℃超)が始まる
- 熱暴走→ 500℃超で電池内部の酸素が分離
- テルミット反応→ 600℃超の赤熱微粒子が噴出
- 周囲の可燃物に着火→ 火災拡大(機内では消火困難)
貨物室で発生すると乗務員が気づくまでに時間がかかり、発見時には手遅れになる可能性があります。
【容量制限】100Wh・160Whとは?mAhからの計算方法
機内に持ち込める容量は「Wh(ワット時定格量)」で決まります。お持ちのバッテリーのWhを知ることから始めましょう。
mAhからWhへの計算式
Wh = 電圧(V) × 容量(mAh) ÷ 1000
一般的なモバイルバッテリーの電圧は「3.7V」なので、例えば「20,000mAh」のバッテリーなら…
3.7V × 20,000mAh ÷ 1000 = 74Wh ✅(持ち込みOK)
容量別持ち込みルール(2026年4月〜新ルール対応版)
| Wh容量 | mAh換算(3.7V) | 持ち込み | 個数 | 機内使用(4月〜) |
|---|---|---|---|---|
| 100Wh以下 | 〜約27,000mAh | ✅ OK | 2個まで(※改定) | ❌ 禁止予定 |
| 100Wh超〜160Wh以下 | 〜約43,000mAh | ✅ OK | 2個まで | ❌ 禁止予定 |
| 160Wh超 | 約43,000mAh〜 | ❌ 不可 | − | ❌ 不可 |
※「2個まで」は2026年4月施行予定の新規制。正式決定前のため、各航空会社の公式発表もあわせてご確認ください。
【航空会社別】国際線・国内線の最新ルール比較(2026年版)
2025年〜2026年にかけて、特にアジア系・欧州系の航空会社でルールが大幅に厳格化されました。搭乗する航空会社の最新ルールを必ず確認してください。
| 航空会社 | 機内での使用・充電 | 荷物棚保管 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 日系航空会社 | |||
| ANA / JAL / Peach 等 | ⚠️ 現在OK → 4月から禁止予定 | ❌ 禁止(2025年7月〜) | 手元・前座席下での保管を推奨 |
| 韓国系航空会社 | |||
| 大韓航空・アシアナ・ジンエアー・エアプサン・エアソウル | ❌ 全面禁止 (2026年1月26日〜) | ❌ 禁止 | 前座席ポケット・前座席下に保管必須。端子を絶縁テープで覆う、または個別袋収納が義務 |
| チェジュ航空・ティーウェイ航空 | ❌ 全面禁止 | ❌ 禁止 | 100Wh以下で5個まで持ち込み可 |
| 香港系航空会社 | |||
| キャセイパシフィック・香港航空・香港エクスプレス | ❌ 全面禁止 | ❌ 禁止 | 違反で最大罰金10,000香港ドル(約18万円) |
| 欧州系航空会社 | |||
| ルフトハンザ | ❌ 全面禁止 (2026年1月15日〜) | ❌ 禁止 | 100Wh以下・2個まで持ち込み可 |
| 台湾系航空会社 | |||
| チャイナエアライン・エバー航空 | ❌ 飛行中禁止 | ⚠️ 非推奨 | 座席のUSBポートからの充電は可 |
| タイ系航空会社 | |||
| タイ国際航空 | ❌ 全面禁止 | ⚠️ 非推奨 | 座席のUSBポートからの充電は可 |
| 米国系航空会社 | |||
| デルタ航空・ユナイテッド航空 | ✅ 可能 | − | 客室乗務員の指示に従うこと |
【2026年1月26日 新規制開始】韓進グループ5社での機内充電が完全禁止に
📌 対象航空会社
- 大韓航空(Korean Air)
- アシアナ航空(Asiana Airlines)
- ジンエアー(Jin Air)
- エアプサン(Air Busan)
- エアソウル(Air Seoul)
禁止される行為:
- 機内でのモバイルバッテリーの使用・充電
- タブレット・PC・カメラなど電子機器への充電
- 荷物棚(オーバーヘッドビン)への保管
許可される行為:
- モバイルバッテリーの持ち込み(100Wh以下で1人5個まで)
- 前座席ポケット・前座席下への保管
持ち込み時の必須対策:
- 端子部分を絶縁テープで覆う
- またはビニール袋・パウチに1個ずつ個別収納
背景:2025年1月8日、エアプサン機が釜山・金海国際空港で炎上。荷物棚のモバイルバッテリーが発火したことが原因と判明し、韓進グループ全社が規制強化に踏み切りました。
【機内での扱い方】保管場所と安全対策
✅ 推奨される保管場所(全航空会社共通)
- ✅ 手元のバッグ・リュック内(最も推奨)
- ✅ 前の座席の下
- ✅ 座席ポケット(韓国系は義務)
❌ 禁止・非推奨の保管場所
- ❌ 座席上の荷物棚(オーバーヘッドビン):2025年7月〜国内線でも禁止
- ❌ スーツケース・預け荷物:これは世界共通の絶対NG
【緊急】中国渡航で必ず知るべき最新ルール【2025年6月28日改正】
中国の空港では、国際ルールに加えてさらに厳格な独自規制があります。特に2025年6月28日から新しい規制が始まっています。
中国国内線の新規制:「3C認証」が必須に
⚠️ 2025年6月28日から、以下のバッテリーは機内持ち込み禁止
- 3C認証マークがないもの
- 3C認証マークが不鮮明なもの
- リコール対象製品や該当ロット番号のもの
3C認証(CCC: China Compulsory Certification)とは?
- 定義:中国国内で安全と認められた製品につくマーク
- マークの形状:QRコード+「CCC」の文字
- 確認方法:バッテリー本体に印字されている
- 注意:不鮮明・印字なしはNG
中国渡航時の没収を避けるための絶対条件
| チェック項目 | OK例 | NG例 |
|---|---|---|
| 3C認証マーク | あり(且つ鮮明) | なし・不鮮明 |
| 容量表記 | 明確に読める(mAh/Wh) | 表記なし・消えている |
| 製造元表示 | Anker・Momax等の正規ブランド | 不明・怪しいブランド |
⚠️ 重要:日本のPSEマークは中国では無効
日本で「PSEマーク」がついていても、中国の3C認証がなければ没収対象になります。特に日本で購入したバッテリーの多くは3C認証を持っていないため、中国国内線での使用には向きません。
中国での持ち込みルール(容量別)
| 容量 | 中国国内線 | 中国発の国際線 |
|---|---|---|
| 100Wh以下(3C認証付き) | ✅ OK(2個まで) | ⚠️ 要確認 |
| 100〜160Wh(3C認証付き) | ⚠️ 要申請(1個まで) | ⚠️ 要申請 |
| 160Wh超 | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 |
| 3C認証なし | ❌ 没収 | ❌ 没収リスク |
【2025年4月改正】香港渡航で没収されないために
香港の航空会社(2025年4月7日改正)
- 機内での充電・使用:❌ 完全禁止
- 座席電源からの充電:❌ 禁止
- 荷物棚保管:❌ 禁止
- 保管場所:座席ポケットのみ(義務付け)
- 違反時:最大罰金10,000香港ドル(約18万円)
【Q&A】よくある質問と回答
Q1. 30,000mAhや40,000mAhの大容量バッテリーは持ち込めますか?
A. 100Whを超え160Wh以下の「注意ゾーン」に該当するため、2個までの制限付きで持ち込み可能です。ただし航空会社によっては事前申告が必要な場合があるため、搭乗前に必ず公式サイトで確認してください。
Q2. 韓国・台湾・香港行きで特に注意すべきことは?
🇰🇷 韓国行き:機内での充電・荷物棚保管が完全禁止。端子を絶縁テープで覆う、または個別袋収納が義務。100Wh以下でも1人5個まで。
🇹🇼 台湾行き:飛行中の使用・充電は禁止。座席USBポートからの充電は可。
🇭🇰 香港行き:機内での充電・荷物棚保管が完全禁止。違反で最大罰金10,000香港ドル(約18万円)。
Q3. モバイルバッテリーが膨らんでいる場合は?
絶対に持ち込まないでください。内部でガスが発生している危険なサインです。即座に使用を中止し、自治体のルールに従って適切に廃棄してください。
Q4. 帰国時、中国でバッテリーを没収された場合はどうする?
北京など大都市の空港では、没収されたバッテリーの無料一時保管サービスを開始した空港もあります。ただし基本的には没収を避けることが最重要です。3C認証マーク付きのバッテリーを必ず選択してください。
Q5. 4月以降、長距離フライトでスマホはどう充電する?
座席電源(USB/AC)でスマホを直接充電する方法が唯一の公式手段になります。座席電源の有無は航空会社・機材によって異なるため、予約時に必ず確認しましょう。ANAのプレミアムクラス・JALのクラスJなどには全席電源があります。
【最終チェックリスト】出発前にこれだけは確認しよう!
- □ バッテリーは「機内持ち込み手荷物」に入っていますか?(預け荷物は絶対NG!)
- □ バッテリーのWh(ワット時定格量)は160Wh以下ですか?
- □ 個数は2個以内ですか?(2026年4月〜全社統一)
- □ 本体に容量(mAhとV、またはWh)がハッキリ読める状態ですか?(特に中国渡航時)
- □ 本体に破損・膨張はありませんか?
- □ ショート防止のため専用ケースや袋に入れましたか?
- □ 韓国系・香港系・台湾系を利用する場合、端子に絶縁テープを貼りましたか?
- □ 4月以降は機内充電NG。搭乗前に満充電にしましたか?
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