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ベトナム

ホーチミンはどっちの空港?ロンタイン国際空港は2026年12月1日開業を目標|移行は3段階

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「ホーチミン行きの飛行機、新しい空港に着くの?」

「ロンタイン空港って、結局いつから使われるの?」

「市内まで40kmって、どうやって行くの?」

「日本からの便はどっちに降りるの?」

「タンソンニャットはもう使われなくなるの?」

先に結論を書きます。2026年12月1日の商業運航開始を目標に準備が進んでいますが、その日から日本〜ホーチミン便がロンタインに移るわけではありません。開業当初に入るのはベトナム航空の国際4路線(北京・香港・広州・マニラ)とベトジェットの国内線からで、日本路線の移転時期は2026年9月時点で発表されていません。

ベトナム民間航空局は2026年7月28日に3段階の移行ロードマップを承認しました。国際線の移転が終わるのは2028年3月の予定です(ベトナム系航空会社の1,000km以下の短距離国際線はタンソンニャットに残ります)。「新空港ができたから今度からそっち」という単純な話ではありません。

この記事では、ベトナム政府ポータル(baochinhphu.vn)と首相決定の公表内容を軸に、旅行者の立場で「自分はどっちの空港に降りるのか」「市内までどう行くのか」を整理します。

✅ この記事でわかること

  • 📅 開業はいつを目標にしているか🛫 2026年12月1日。ただし政府の最終決定文書は未確認で、工程リスクも公表されています
  • ✨ 国際線が移る3段階のスケジュール🔀 2026年12月は「奨励」止まり。全部そろうのは2028年3月の予定です
  • 📌 日本からの便はどうなるのか🇯🇵 未発表。ロードマップ上は第3段階(2027年10月以降)に位置づけられます
  • 🚗 市内までのアクセス🚗 東へ約40km。開業時点は道路のみで、鉄道は2030年目標です
  • 🔍 タンソンニャット(SGN)はどうなるか🅿️ 国内線と、ベトナム系の短距離国際線は残ります
  • 💡 日本語記事によくある間違い⚠️ 「2026年6月開業」「国際線が全部移る」はどちらも誤りです

行く前に、これだけは知っておいてください: 2026年内にホーチミンへ行く予定があるなら、いま持っている航空券の到着空港を確認してください。券面が SGN(タンソンニャット)なら、これまでどおりの空港です。ロンタインの空港コードは報道では LTH とされており、SGNとは別の空港として扱われます。予約サイトの表示が「ホーチミン」だけになっている場合は、航空会社の予約確認画面で空港名まで見てください。

2026年12月1日開業を「目標」にしている、が正確です

ベトナム民間航空局は、ロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港の運用移行を2026年12月1日から始めるロードマップを承認しました。ベトナム政府ポータルが2026年7月28日に報じています。

ただし「この日に開業する」と宣言した政府決定文書は、2026年9月時点では公表されていません。ACV(ベトナム空港公社)が提案し、民間航空局が承認した移行計画上の日付、という位置づけです。

工程の遅れは、まだ完全には消えていません。2026年8月28日にベトナム政府が公表した文書では、旅客ターミナルや空港内の交通・技術インフラなどの工区について、2026年中の完成に支障が出るリスクがあると明記されました。「12月1日開業が確定」と書いている記事は、この点を見ていません。

ここまでの延期の経緯

時期何があったか
2021年1月第1期の工事着工
2024年11月30日国会が完成期限を2025年末から2026年末へ延期。同時に第1期に滑走路を1本追加
2025年3月29日首相決定692/QĐ-TTgで第1期の内容を調整
2025年12月19日技術的な竣工式と初着陸。ベトナム航空のB787が第1滑走路へ。定期便の就航ではありません
2026年3月29日首相が「2026年末の商業運航開始」を指示。6月開業は見送り
2026年7月28日民間航空局が移行ロードマップを承認。9月から試験運用
2026年8月28日政府が一部工区の工程遅延リスクを指摘

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「2025年12月19日に開港した」は誤りです。あの日に行われたのは技術的な竣工式と初着陸で、ベトナム航空・ベトジェット・バンブー航空の機体がタンソンニャットから飛来しました。乗客を乗せた定期便は、まだ1便も就航していません。

国際線は3段階で移ります。一度に全部ではありません

ここが日本語記事でいちばん間違われているところです。民間航空局が承認したロードマップは、次のようになっています。

段階期間何が移るか
第1段階2026年12月1日〜2027年3月27日
(2026/27冬ダイヤ)
国際線・貨物便について、航空会社の希望に応じたロンタイン運航を「奨励」。強制ではありません
第2段階2027年3月28日〜10月29日
(2027年夏ダイヤ)
長距離国際線すべて(貨物便を含む)
第3段階2027年10月30日〜2028年3月25日
(2027/28冬ダイヤ)
残りすべての国際線。ただしベトナム系航空会社が運航する1,000km以下の短距離国際線は除く

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開業当初(2026年12月)に実際に飛ぶのは、ごく一部です

Tuoi Tre(トゥオイチェ紙)が2026年7月30日に報じた内容によると、開業当初の顔ぶれは次のとおりです。

航空会社開業当初の路線
ベトナム航空国際4路線=北京・香港・広州・マニラ。同社のホーチミン発着国際線の約12%にあたります
ベトジェット国内4路線=ハノイ・ハイフォン・ヴィン・タインホア。平均18便/日から始め、その後に東南アジア路線へ
ベトラベル航空2026年末までに就航予定(詳細は未公表)

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この一覧に日本路線は入っていません。「2026年12月からホーチミン行きはロンタイン着になる」と書いている記事は誤りです。

日本からの便はどうなるのか(2026年9月時点では未発表)

ホーチミンの空港を予約前に確認する図。航空会社の案内、航空券の空港名、乗り継ぎと送迎を確認

いちばん知りたいところだと思いますが、正直に書くと、まだ発表されていません。確認できている事実だけを並べます。

  • ACVはJAL・ANAを含む34社の外国航空会社と協議中です(VnExpress、2026年6月30日)
  • ANAとJALは空港施設の視察を行ったと報じられています(ch-aviation、2026年7月2日)
  • 開業当初の国際線リストに日本路線は含まれていません
  • 航空会社側は「正式決定から最低12か月の準備期間が必要」と主張しています(Thanh Nien、2026年7月28日)
  • JAL・ANAの日本語公式サイトに、ロンタイン空港に言及したお知らせは出ていません(2026年9月17日時点)

ロードマップ上、日本路線は「東北アジア路線」に分類され、第1・第2段階ではタンソンニャットに残る想定です。ホーチミン〜東京は1,000kmを超えるので第3段階の除外規定にも当てはまらず、第3段階(2027年10月30日〜2028年3月25日)で移る位置づけになります。ただしこれは分類からの読み取りで、「日本路線」を名指しした当局の発表ではありません。

タンソンニャットは無くなりません

「新空港ができたら古い方は閉まる」と思っている人がいますが、そうではありません。移行ロードマップでも、ベトナム系航空会社が運航する1,000km以下の短距離国際線はタンソンニャットに残ると明記されています。プノンペンやバンコクのような近距離路線が該当し得ます。

そのタンソンニャットも、2025年4月に新しいT3ターミナルが動き出したばかりです。

ターミナル使い方(2026年時点)
T1ベトジェットなどの国内線
T2すべての国際線
T32025年4月17日に初便。国内線ターミナルで年間2,000万人。ベトナム航空の国内線などが集約

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「タンソンニャットのT3は新しい国際線ターミナル」は誤りです。T3は国内線用で、国際線は引き続きT2です。日本から着く便はT2に降ります。ターミナルを間違えると移動に10〜30分よけいにかかります。

ホーチミン市内までどう行くか

ロンタイン空港はホーチミン市の東およそ40km、ドンナイ省ロンタインにあります。タンソンニャットが市内から7〜8kmだったのに比べると、距離感がまったく違います。

手段所要時間状況
高速道路(ホーチミン〜ロンタイン〜ザウザイ)好条件で40〜50分、実際は1時間〜1時間30分開業時点で使える唯一の手段。拡幅工事が進行中
バス未発表市内と結ぶ13路線の新設が計画されています。運賃は未発表
タクシー・配車未発表公的な運賃の目安は公表されていません
鉄道(トゥーティエム〜ロンタイン)約45〜50分の見込み2030年完成目標。開業時点では使えません
メトロ1号線の延伸未発表2026年8月27日に緊急工事として承認された段階。完成時期は未発表

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「市内まで30分」という数字を見たら疑ってください。これはホーチミン市の党書記が「30分で行く方法を研究せよ」と指示した目標値で、実測でも公式値でもありません。現実的には、渋滞を見込んで2時間前には出るつもりでいたほうが安全です。国際線の3時間前到着と合わせると、市内を出るのは出発の5時間前になります。

いま日本から着くのはタンソンニャット空港です。到着後に荷物を預けたい、乗り継ぎ時間で街へ出たいという人は、ホーチミン乗り継ぎ観光ガイドのほうが役に立ちます。入国審査に1時間以上かかることがある点や、Grab乗り場の注意点まで書いてあります。

📚 あわせて読みたい関連記事

タンソンニャットとの間を移動する場合

両空港をまたぐ乗り継ぎになる可能性もあります。建設省は2026年7月23日にタンソンニャットとロンタインを結ぶバス路線の開設に同意しており、急行バスで約60〜70分と報じられています(Dan Tri)。

ただし両空港間の公式な標準乗継時間や、手荷物を通しで預けられるか(スルーチェックイン)は発表されていません。別々に買った航空券で両空港をまたぐ乗り継ぎを組むのは、当面は避けたほうが無難です。

空港からの移動は、先に予約しておくほうが確実です

ロンタイン空港が使われるようになると、いちばん困るのは市内まで約40kmの移動です。開業時点では鉄道が無く、バスの路線も運賃も未発表。つまり着いてから現地で交渉するか、日本にいるうちに送迎を押さえておくかの二択になります。

タンソンニャット空港なら市内まで7〜8kmなので、着いてからタクシーを拾っても大した金額になりません。40kmだと話が別です。深夜着の便や、子ども連れ・大きな荷物がある場合は、金額が先に決まっている送迎のほうが安心です。

🚖 ホーチミンの空港送迎・現地ツアーを探す

到着空港がタンソンニャット(SGN)かロンタイン(LTH)かで、送迎の商品も料金も変わります。予約するときは必ず到着空港名を確認してください。ロンタイン発着の商品はまだ少ないので、出てくるまでは空港名で絞り込めるかどうかも見ておくといいです。

配車アプリを使うなら、ネットは日本で用意しておく

ベトナムでは Grab などの配車アプリが定着していて、料金が先に出るぶんタクシーより揉めません。ただしアプリはネットにつながっていないと使えません。到着ロビーのWi-Fiを探しているあいだに客引きに声をかけられる、というのがいちばんありがちな失敗です。

出発前にeSIMを入れておけば、飛行機を降りて電源を入れた瞬間から地図と配車が使えます。ロンタインのように市内から離れた空港では、この差が大きく出ます。

📶 ベトナムで使えるeSIMを探す

対応バンドと有効期間は商品ごとに違います。購入前に自分の端末がeSIM対応かどうかも確認してください。

空港の規模

首相決定692/QĐ-TTg(2025年3月29日)で調整された第1期の内容です。

項目第1期の内容
滑走路2本(各 長さ4,000m × 幅75m)
旅客ターミナル1棟、年間2,500万人
貨物年間120万トン
総投資額約109兆7,175億ドン(約46億8,000万米ドル)

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最終的には年間1億人・貨物年間500万トンを目指すとされています。第2期・第3期の具体的な年次と内訳を示す一次資料は、今回の調査では確認できませんでした。

空港コードは、報道では IATA「LTH」/ICAO「VVLT」とされています。ただしIATAやACVによる一次発表は確認できていません。ホーチミンは東京(HND/NRT)やソウル(ICN/GMP)のように「1つの都市に2つの空港コード」という状態になります。

いま日本語で出回っている情報の、どこが古いか

❌ 「2026年6月に開業」

→ 2026年1月時点の政府方針でしたが、3月29日に首相が2026年末へ修正しています

❌ 「2025年に開業」

→ 2024年11月30日の国会決議で2026年末へ延期済みです

❌ 「2025年12月19日に開港した」

→ あれは技術的な竣工式と初着陸です。定期便は就航していません

❌ 「開業と同時に国際線が全部移る」

→ 第1段階は「奨励」止まり。全部そろうのは2028年3月の予定です

❌ 「日本路線もすぐ移転する」

→ 未発表です。ロードマップ上は2027年10月以降の位置づけです

❌ 「タンソンニャットは国内線専用になる」

→ ベトナム系の1,000km以下の短距離国際線は残ります

❌ 「タンソンニャットのT3は国際線ターミナル」

→ T3は国内線用。国際線はT2です

❌ 「ロンタインまで鉄道で直結」

→ 鉄道は2030年完成目標。開業時点は道路だけです

❌ 「市内まで30分」

→ 市の党書記が「研究せよ」と指示した目標値です

よくある質問

Q. 2026年12月以降にホーチミンへ行きます。どっちの空港ですか?

A. 航空券の到着空港コードで判断してください。SGNならタンソンニャット、LTHならロンタインです。日本路線の移転は発表されていないので、当面はタンソンニャット着と考えて差し支えありません。ただし予約時と搭乗時で変わる可能性があるので、出発前に航空会社の予約確認画面でもう一度見てください。

Q. ロンタイン空港から市内のホテルまで、どのくらい見ておけばいいですか?

A. 公的な所要時間は発表されていません。報道ベースでは高速道路経由で好条件40〜50分、実際は1時間〜1時間30分です。渋滞時に3〜4時間かかるのではという懸念も報じられているので、初めてなら余裕を大きく取ってください。

Q. タンソンニャット空港は閉鎖されますか?

A. されません。国内線と、ベトナム系航空会社の1,000km以下の短距離国際線は残る計画です。2025年4月には新しいT3ターミナルが動き出したばかりです。

Q. ロンタイン空港まで電車で行けますか?

A. 開業時点では行けません。トゥーティエム〜ロンタイン鉄道は2030年完成目標、メトロ1号線の延伸は2026年8月に緊急工事として承認された段階で完成時期は未発表です。

Q. バスやタクシーの料金はいくらですか?

A. 公式には未発表です。金額を書いている記事がありますが、いずれも送迎業者の見積もりであって公的な目安ではありません。

Q. ロンタイン空港の3レターコードは何ですか?

A. 報道ではLTH(ICAOはVVLT)とされています。ただしIATAやACVの一次発表は確認できていません。

Q. 開業がまた延期される可能性はありますか?

A. あります。2026年8月28日の政府文書で、旅客ターミナルを含む複数の工区に工程遅延リスクがあると指摘されています。渡航の予定を組むなら、この空港の開業を前提にしないほうが安全です。

公式サイトで最新情報を確認する

この空港は開業時期が何度も動いてきました。渡航前には次のページで確認してください。

まとめ|「いつから」より「自分の便はどっちか」を見てください

ロンタイン国際空港は2026年12月1日の商業運航開始を目標に進んでいますが、その日から日本〜ホーチミン便が移るわけではありません。移行は3段階で、国際線の移転が終わるのは2028年3月の予定です。

旅行者としてやることは単純で、航空券の到着空港コードを見るだけです。SGNならこれまでどおり、LTHなら市内まで40kmの移動が加わります。

この記事のポイント

  • 商業運航開始は2026年12月1日が目標。政府の最終決定文書は未確認で、工程遅延リスクも公表されている
  • 移行は3段階。2026年12月は「奨励」止まりで、全国際線がそろうのは2028年3月の予定
  • 日本路線の移転は未発表。ロードマップ上は2027年10月以降の位置づけ
  • 開業当初はベトナム航空の4路線(北京・香港・広州・マニラ)と、ベトジェットの国内線から
  • 市内まで東へ約40km。開業時点は道路だけで、鉄道は2030年目標
  • タンソンニャットは残る。国際線はT2、T3は国内線用

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