「海外旅行に行くのにビザって必要?」
「ESTAって$21じゃなかった?今はいくら?」
「イギリスはUK ETAが必要って聞いたけど、子どもも必要?」
「ヨーロッパのETIASはもう始まっているの?」
海外旅行の入国ルールは、ここ数年でかなり変わりました。日本のパスポートはビザなしで行ける国が多い一方で、「ビザは不要でも、事前に電子渡航認証・電子入国カード・観光税の登録が必要」という国が増えています。
特に注意したいのが、アメリカのESTA、イギリスのUK ETA、ヨーロッパのETIAS、カナダのeTA、オーストラリアのETA、ニュージーランドのNZeTA、シンガポール・マレーシア・フィリピンの電子入国カードです。
この記事では、日本人が観光目的で海外へ行くときに必要なものを、国・地域別に整理します。公式申請ページ、料金、申請タイミング、代行サイトを避ける注意点までまとめるので、出発前の最終確認に使ってください。
⚠️ まず重要な変更点だけ先に確認
- アメリカ ESTA:公式申請料はUS$40.62(2026年10月16日から)。古い「$21」の情報は使わない
- イギリス UK ETA:公式では£20。以前の£10・£16情報は古い可能性あり
- ヨーロッパ ETIAS:開始時期は未定(EU公式サイトから「2026年第4四半期」の表記が消え、延期が報じられている)。費用は€20予定。まだ申請受付は始まっていない
- ニュージーランド NZeTA:アプリNZD $17/Web NZD $23に、通常はIVL NZD $100が加わる
- アジアの到着申告:台湾TWAC、タイTDAC、韓国e-Arrival Card、SG Arrival Card、MDAC、eTravel、All Indonesiaを確認
✅ この記事でわかること
- ⚠️ビザなしでも有料の事前申請が必要な国ESTA、UK ETA、カナダeTA、豪州ETA、NZeTAなどを料金付きで整理
- 📝無料だけど登録必須の電子入国カードSG Arrival Card、MDAC、eTravel、韓国e-Arrival Cardなど
- 🌐e-Visa・到着ビザ・観光税が必要な国インドネシア、インド、エジプト、ケニア、サウジアラビアなど
- 🛂ビザ免除でも到着申告を確認する国台湾はTWAC、タイはTDACが必要。タイは9月15日からビザ免除が30日に短縮されました
- 🔒代行サイト・偽サイトを避ける方法公式URLの見分け方、家族旅行での申請漏れ、乗り継ぎ時の注意点を解説
先に結論|出発前に確認するのはこの4つ
- 電子渡航認証(有料):アメリカESTA・イギリスUK ETA・カナダeTA・オーストラリアETA・ニュージーランドNZeTAなど
- 電子入国カード(無料):台湾TWAC・タイTDAC・韓国e-Arrival Card・SG Arrival Card・MDACなど
- ビザ免除で滞在できる日数:国ごとに違い、変更もあります。タイは2026年9月15日から30日に短縮
- 申請先が公式サイトか:検索上位に代行サイトが並びます。必ず政府ドメインから申請してください
海外入国でまず確認するものは4つ

国ごとの細かい条件を見る前に、まず以下の4つを確認してください。ビザが不要な国でも、パスポート残存期間や電子入国カードで引っかかることがあります。
| 確認項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| パスポート残存期間 | 国により「滞在期間中有効」「出国後3か月」「入国時6か月」など異なる | 一律6か月と判断せず、渡航先政府と航空会社で確認 |
| ビザ・電子渡航認証 | ESTA、ETA、eTA、NZeTA、e-Visaなど | 子ども・乗り継ぎでも必要な場合がある |
| 電子入国カード | SG Arrival Card、MDAC、eTravelなど | 無料でも登録しないと入国手続きで止まる |
| 帰国・第三国出国チケット | 往復航空券や出国予定の証明 | 片道航空券だけだと搭乗拒否・入国拒否のリスクがある |
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北米エリア|ESTA・eTAは忘れると飛行機に乗れない
北米は、ビザは不要でも電子渡航認証がほぼ必須です。特にアメリカは、ビザ免除プログラムで渡航する場合、乗り継ぎだけでもESTAが必要なので注意してください。
| 国・地域 | 観光ビザ | 必要なもの | 費用 | 公式ページ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| アメリカ・ハワイ | 不要 | ESTA必須 | US$40.62(2026年10月16日から) | 米国CBP公式 | 乗り継ぎだけでも必要。代行サイトに注意 |
| グアム・サイパン | 不要 | Guam-CNMI ETA(無料・滞在最大45日)またはESTA | VWP利用時は無料 | Guam-CNMI ETA | 45日以内ならESTAなし入国も可。ただしESTA取得者は手続きが楽 |
| カナダ | 不要 | eTA必須 | CAD $7 | カナダ政府公式 | 空路入国時に必要。陸路・海路は条件が異なる |
| メキシコ | 不要 | 基本パスポートのみ | 無料 | 航空会社・大使館情報を確認 | 滞在日数・入国目的で条件が変わる場合あり |
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ESTAの注意点:米国CBPの公式サイトは、2026年10月16日(米国時間)から申請料をUS$40.62にすると案内しています。ネット上には古いUS$21情報や、手数料を上乗せする代行サイトが残っています。必ず「esta.cbp.dhs.gov」から申請してください。
📖 ESTA申請で迷う方はこちら
入国前後は、電子入国カードの入力や到着通知の確認など、到着直後からスマホのデータ通信が必要になります。出発前にeSIMを用意しておけば、空港のWi-Fiや現地SIM購入を探す手間が省けます。
ヨーロッパ・イギリス|UK ETAは必須、ETIASはこれから
ヨーロッパ旅行で最も注意したいのは、イギリスとシェンゲン圏を分けて考えることです。イギリスはUK ETAが必要、フランス・イタリア・スペイン・ドイツなどのシェンゲン圏はETIASが導入予定です。
| 国・地域 | 観光ビザ | 必要なもの | 費用 | 公式ページ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| イギリス | 不要 | UK ETA必須 | £20 | GOV.UK公式 | 赤ちゃん・子どもも1人1申請。£16情報は古い |
| ETIAS対象の欧州30か国(シェンゲン圏29か国+キプロス) | 不要 | ETIAS導入予定 | €20予定 | EU公式 | 開始時期は未定。現時点では申請不可 |
| トルコ | 不要 | 基本パスポートのみ | 無料 | 大使館・外務省情報を確認 | 滞在日数・目的に注意 |
| ロシア | 必要 | 電子ビザ等 | 事前に確認 | ロシア外務省 | 渡航前に外務省の危険情報を必ず確認 |
ETIASの注意点:以前は€7予定とされていましたが、EU公式情報では€20予定に更新されています。EU公式サイトからは「2026年第4四半期」の表記が消え、開始時期は未定です。申請受付前に「代行します」と表示するサイトには注意してください。
アジア|無料の電子入国カードを忘れやすい
アジアは日本人がビザなしで行ける国が多い一方、無料の電子入国カード登録が必要な国があります。無料だからこそ、忘れやすいのが落とし穴です。
⚠️ タイ|2026年9月15日からビザ免除の滞在が30日になりました
タイ政府観光庁の発表によると、日本を含む60の国・地域を対象に、ビザ免除で滞在できる日数が9月15日から30日になりました。これまでの60日措置は9月15日で終了しています。1週間程度の旅行なら影響はありませんが、1か月を超える長期滞在を予定している人は、事前にビザを取るかどうかの検討が必要です。
「15日に短縮される」と読める情報も出回っていますが、15日の区分はセーシェルとモーリシャスの2カ国だけで、日本は含まれません。また陸路でタイに入る場合、この30日ビザ免除は原則として1暦年に2回までという制限が付きます(マレーシア・ブルネイ・インドネシア・シンガポール国籍は対象外)。空路には回数制限はありません。
🇭🇰 香港|入境カードは不要。ただし2026年9月16日から「到着前にe-Channel登録」ができるようになりました
香港は日本人は90日までビザ不要で、紙の入境カードも廃止済みです。そのうえで、香港入境事務處が2026年9月16日からアプリ「Go Hong Kong」を提供開始し、自動化ゲート(e-Channel)の利用登録を到着前にスマホで済ませられるようになりました。
対象は18歳以上で、入境事務處が認める電子旅券(日本のICパスポートを含む)を持ち、過去24か月に香港国際空港から2回以上入境している人などです。到着予定日(3か月以内)とメールアドレスを入れ、パスポートをスキャンし、NFCでICチップを読み取って顔認証すれば登録完了。入力した到着予定日までに香港へ入境した時点で有効になります。
ただし2026年9月19日時点で、公式のアプリ案内にあるのは Android(8.0以上)と Huawei AppGallery、直接ダウンロードだけで、iOS版が載っていません。同じページの「ImmD Mobile App」「e-Channel Mobile App」はiOS対応なので、Go Hong KongもApple App Store、Google Play、Huawei AppGalleryで無料配布されており、iPhoneでも利用できます。2026年10月13日時点で、Go Hong KongはApple App Storeでも提供されています。iPhone利用者も、対応OS・NFC等の動作条件を確認したうえで公式リンクから入手できます。
| 国・地域 | 観光ビザ | 必要なもの | 費用 | 公式ページ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 韓国 | 不要 | K-ETAは日本人など一部国籍で2026年末まで一時免除。e-Arrival Card対象 | K-ETA任意申請時は有料 | e-Arrival Card公式 | 到着3日前から無料提出。有効なK-ETA保有者は提出不要 |
| 台湾 | 不要 | TWAC | 無料 | TWAC公式 | 到着前7日以内に登録。紙の入国カードは廃止 |
| 中国 | 30日以内は不要 (2026年12月31日24時まで) | パスポート(免除対象者を除き外国人入国カードの記入も必要。国家移民管理局の公式サイト等で事前入力可) | 免除の範囲なら無料 ビザが必要な場合は一次16,750円(2026年9月14日〜) | 駐日中国大使館 | ビザ免除期間・条件は変更されやすい |
| タイ | 30日以内は不要 (2026年9月15日〜) | TDAC | 無料 | TDAC公式 | 到着日を含む3日前から登録。入国しない乗り継ぎは原則不要。9月15日にビザ免除が60日→30日へ短縮 |
| ベトナム | 45日以内は不要 | 45日超はe-Visa | 短期無料 | ベトナムe-Visa | 滞在日数が長い場合は事前確認 |
| シンガポール | 不要 | SG Arrival Card | 無料 | ICA公式 | 到着日を含む3日以内に登録(例:30日到着なら28日から)。 |
| マレーシア | 不要 | MDAC | 無料 | MDAC公式 | 到着前にオンライン登録 |
| フィリピン | 不要 | eTravel | 無料 | eTravel公式 | 到着前72時間以内に無料登録(通常の日本人旅行者は出国時の登録対象外) |
| インドネシア・バリ島 | 必要 | e-VoA、バリ島観光税、All Indonesia等 | e-VoA IDR 500,000+観光税IDR 150,000 | eVisa公式 / All Indonesia / Love Bali | All Indonesiaは到着3日前から。ビザ・到着申告・バリ観光税は別手続き |
| インド | 必要 | e-Visa等 | 種別により変動 | インド政府公式 | 公式以外の高額代行に注意 |
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中国のビザ料金が2026年9月14日から変わりました(免除はそのまま続きます)
駐日中国大使館は、日本国籍者が申請する中国ビザの料金を2026年9月14日から引き上げました。相互主義に基づく対応と説明されています。
| 種類 | 2026年9月14日以降の料金 |
|---|---|
| シングル(一次) | 16,750円 |
| ダブル(二次) | 25,100円 |
| 半年マルチ(半年数次) | 33,500円 |
| 一年マルチ(1年数次) | 50,250円 |
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短期の観光旅行には影響しません。日本の一般旅券で30日以内の観光・商用・親族訪問などをする場合は、2026年12月31日24時までビザ免除が続いているため、そもそもビザを申請しません。料金が関係するのは、就労・留学・30日を超える滞在など、免除の条件から外れる人だけです。
9月14日以前に受理された申請は従前の料金、第三国国民の査証も従前の料金と案内されています。報道では、シングルの従前料金は2,250円で約7倍になったと伝えられていますが、大使館の告知に旧料金の記載はありません。申請前に駐日中国大使館のお知らせで最新の金額を確認してください。
無料の電子入国カードこそ要注意:韓国・台湾・タイ・シンガポール・マレーシア・フィリピン・インドネシアなどは、対象条件に応じて無料のオンライン到着申告が必要です。中国はビザ免除で入国する場合も外国人入国カードの記入があり、2025年11月20日から無料のオンライン事前入力ができます(到着時に紙のカードで記入することも可能)。有料代行ではなく、表に掲載した公式サイトから登録しましょう。
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オセアニア|ニュージーランドは費用が高くなりやすい
オーストラリアとニュージーランドは、どちらも事前の電子渡航認証が必要です。ニュージーランドはこれとは別に、全員が無料のNew Zealand Traveller Declaration(NZTD)を提出します(空路は旅行開始の24時間前から提出可能)。特にニュージーランドはNZeTAに加えてIVLがかかるため、家族旅行では費用が大きくなります。
| 国 | 観光ビザ | 必要なもの | 費用 | 公式ページ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| オーストラリア | ETA(電子渡航許可。Subclass601ビザ)が必要 | ETA必須(公式Australian ETAアプリで申請、サービス料20豪ドル) | AUD $20目安 | 豪州内務省 | 専用アプリ申請。子どもも必要 |
| ニュージーランド | 不要 | NZeTA+IVL | アプリNZD $17/Web NZD $23+IVL NZD $100 | NZeTA公式 | 通常合計NZD $117または$123。申請処理は72時間以上見ておく |
中東・アフリカ・中南米|国ごとの差が大きい
中東・アフリカ・中南米は、同じ地域内でも入国ルールが大きく異なります。ドバイや南米主要国のようにビザ不要で行きやすい国もあれば、エジプト・ケニア・サウジアラビアのようにe-VisaやeTAが必要な国もあります。
| 国・地域 | 観光ビザ | 必要なもの | 費用目安 | 公式ページ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| UAE(ドバイ・アブダビ) | 不要 | 基本パスポートのみ | 無料 | 航空会社・大使館情報を確認 | 乗り継ぎ・長期滞在は条件確認 |
| サウジアラビア | 必要 | e-Visa等 | 変動 | Visit Saudi公式 | 申請条件・宗教都市の訪問制限に注意 |
| エジプト | 必要 | e-Visaまたは到着ビザ | US$30(カイロ空港のデジタル到着ビザは36米ドル) | エジプト政府公式 | 到着ビザは混雑や現金支払いに注意 |
| ケニア | 不要扱い | eTA必須 | US$30目安 | ケニアeTA公式 | ビザ廃止後もeTAは必要 |
| ブラジル・ペルー・チリ・アルゼンチン | 不要の国が多い | 基本パスポートのみ | 無料 | 各国大使館・外務省 | 黄熱病予防接種証明が求められるルートに注意 |
代行サイト・偽サイトに騙されないためのチェックリスト
ESTA、UK ETA、ETIAS、電子入国カードは、検索結果に公式そっくりの代行サイトが出てくることがあります。料金が高いだけでなく、個人情報やパスポート情報を入力するリスクもあります。
申請前に必ず確認
- URLが政府公式ドメインか確認する
- 「公式風」でも広告表示のサイトは一度疑う
- 公式料金より明らかに高い場合は使わない
- ETIASのように未開始の制度で「今すぐ申請可能」と書くサイトは避ける
- 子ども・家族分も必要か確認する
- 申請後は控え・承認番号・登録メールを保存する
📱 海外旅行前にeSIM・現地ツアーも準備
電子入国カードやe-Visaの控えを現地で見せる場面もあるため、空港到着直後からスマホが使える状態にしておくと安心です。入国手続きとあわせてeSIM・空港送迎・現地ツアーも確認しておきましょう。
海外旅行前の最終チェックリスト
- パスポートの残存有効期間が、渡航先と乗継先の国別条件を満たしているか
- ESTA・ETA・eTA・NZeTA・e-Visaなど必要な事前申請は済んでいるか
- 電子入国カードの登録タイミングを確認したか
- 子ども・同行者の分も全員分申請したか
- 承認メール・QRコード・登録番号をスクショ保存したか
- 公式サイトから申請したか
- 往復航空券・ホテル予約・旅行保険の控えを用意したか
- 入国ルールを出発1〜2週間前に再確認したか
よくある質問
🧳 海外旅行の持ち物・ホテルも準備
入国書類の準備とあわせて、パスポートケース、スキミング防止ポーチ、変換プラグ、eSIM、海外ホテルも早めに確認しておくと安心です。
まとめ|海外入国は「ビザ不要=何も不要」ではない
この記事のポイントまとめ
- 日本人はビザなしで行ける国が多いが、電子渡航認証・電子入国カードが必要な国が増えている
- アメリカのESTAはUS$40.62(2026年10月16日から)。$21情報は古い
- イギリスのUK ETAは公式で£20。赤ちゃん・子どもも必要
- ETIASは2026年第4四半期開始予定、費用は€20予定。現時点では申請不可
- 台湾はTWAC、タイはTDACなど、ビザ免除でも無料の到着申告が必要な国がある
- タイは2026年9月15日からビザ免除の滞在が60日→30日に短縮。陸路入国は原則1暦年2回まで
- インドネシア・バリ島はe-VoA、All Indonesia、バリ観光税を別々に確認する
- 代行サイトではなく、必ず公式URLから申請する
- 出発直前ではなく、航空券予約前から入国条件を確認する
海外旅行では「ビザ不要」と書かれていても、それだけで安心してはいけません。電子渡航認証、電子入国カード、観光税、パスポート残存期間、往復航空券など、国ごとに確認すべきポイントがあります。特にESTA・UK ETA・ETIASは情報が古くなりやすいため、出発前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。













