京都の奥座敷、貴船(きぶね)の地に鎮座する「貴船神社」。
朱色の灯籠が並ぶ石段の風景は、京都を代表する絶景としてポスターなどでもおなじみです。
水の神様を祀るこの神社は、縁結びのパワースポットとしても大人気。
水に浮かべると文字が浮かび上がる「水占みくじ」や、夏には川の上で涼を楽しむ「川床」など、見どころがたくさんあります。
「どうやって行けばいいの?」
「混雑する時期は?」
「川床っていくらくらい?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
実際に貴船神社を訪れて撮影した美しい写真とともに、歴史、見どころ、アクセス情報、そして周辺のおすすめスポットまでを徹底解説します。
京都旅行の計画に、ぜひお役立てください。
この記事でわかること
- ⛩️
【見どころ】本宮・結社・奥宮の参拝ルート
縁結びのご利益を最大化する「三社参り」の方法。 - 💧
【体験】名物「水占みくじ」のやり方
水に浮かべて運勢を占う、ユニークなおみくじを体験レポート。 - 🚌
【アクセス】電車・バス・車での行き方完全ガイド
混雑回避のコツや、駐車場情報の詳細も網羅。
貴船神社とは?水の神様と絵馬発祥の地
貴船神社は、京都市左京区の鞍馬・貴船エリアに位置する、全国に約450社ある貴船神社の総本宮です。
古くから「京の奥座敷」として親しまれ、夏は避暑地としても人気があります。
水の神様と縁結び
貴船神社の主祭神は、「高龗神(たかおかみのかみ)」。水を司る神様として、古くから信仰されてきました。
「きふね」は「気生根」とも書かれ、万物のエネルギー「気」が生じる根源の地として信仰されてきました。
また、平安時代の女流歌人・和泉式部が、結社で夫との復縁を祈願して叶ったという伝説から、特に「結社」は縁結びの神様として有名です。
絵馬発祥の地
実は、貴船神社は「絵馬発祥の地」でもあります。
かつては雨乞いの際に黒馬、雨止みの際に白馬(または赤馬)を生きたまま奉納していましたが、平安時代に「板立馬」を奉納したのが絵馬の始まりと言われています。
貴船神社の見どころ:祭神と三社参り
貴船神社は、川沿いに「本宮」「結社(ゆいのやしろ)」「奥宮」の3つの社が点在しています。
これらを参拝することを「三社参り」と呼び、願いが叶いやすくなると言われています。
✓ 三社参りの推奨ルート(最新情報)
- 推奨ルート①:本宮 → 結社 → 奥宮(遠い順→近い順)
- 推奨ルート②:奥宮 → 結社 → 本宮(奥から参拝→下山)
- ルート選択:体力に自信がない場合は「ルート①」、ハイキング気分なら「ルート②」
① 本宮:主祭神・高龗神を祀る本殿
有名な朱色の石段を登った先にあるのが本宮です。
ご祭神は「高龗神(たかおかみのかみ)」。水を司る神様として、農業・漁業の豊作を祈願する人々から信仰されてきました。
【本宮での必体験】水占みくじ
- 価格:1回200円
- やり方:白紙のおみくじを境内の御神水(水占齋庭)に浮かべると、文字が浮かび上がってくる
- ハイテク機能:QRコードを読み込むと多言語で結果が見られる
- 所要時間:約5分
② 結社(中宮):縁結びのパワースポット
本宮から徒歩5分ほど上流にあるのが「結社」です。
ここには「磐長姫命(いわながひめのみこと)」と「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」が祀られています。
特に磐長姫命は「結縁の神様」として信仰されており、和泉式部がここで夫との復縁を祈願したという伝説が残っています。
縁結びのご利益を求める参拝者が最も多く訪れるのがこの社です。
③ 奥宮:神秘的な空気が漂う聖地
さらに上流へ進むと、最も神聖な場所とされる「奥宮」があります。
本宮からは徒歩15~20分ほど。ご祭神は「高龗神(たかおかみのかみ)」と「船玉神(ふなだまのかみ)」。
一説に「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」も祀られているとされます。
杉木立に囲まれた静寂な空間は、まさにパワースポットという雰囲気。
朱色に染まる奥宮社殿を背景に、多くの参拝者が願いを込めます。
貴船の夏の風物詩「川床(かわどこ)」
貴船神社周辺の料理旅館では、夏の期間限定で、貴船川の清流の上に座敷を作って料理を提供する「川床(かわどこ)」が楽しめます。
(※鴨川は「ゆか」、貴船は「かわどこ」と読みます)
手を伸ばせば届きそうなほど水面が近く、京都市街地よりも気温が5〜10℃も低いと言われる天然のクーラーです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 営業期間 | 店舗により異なります 一般的:5月上旬~9月下旬 ※必ず事前に公式サイトで確認してください |
| 昼食の料金目安 | 7,150円~13,750円(季節・店舗で異なる) 別途:席料・サービス料が必要な場合あり |
| 夜食の料金目安 | 10,000円~16,500円(季節・店舗で異なる) |
| おすすめの店舗 | ひろ文(流しそうめんが有名)、貴船荘、兵衛ほか |
💡 川床予約のコツ:夏のピークシーズン(7月~8月)は1ヶ月以上前の予約が必須です。
また、梅雨時期(6月)や雨の日は営業していない店も多いため、訪問前に必ず確認してください。
営業時間・参拝料金・基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 参拝時間 (本宮) |
5月1日~11月30日:6:00~20:00 12月1日~4月30日:6:00~18:00 ※正月三が日は20:00閉門 ※ライトアップ期間は延長あり |
| 授与所受付 (水占みくじ・お守り・御朱印) |
9:00~17:00(通年) |
| 参拝料金 | 無料(境内散策) 水占みくじ:200円 |
| 駐車場 | 本宮駐車場:2時間500円(約10台) 奥宮駐車場:2時間500円(約15台) ※土日祝は常に満車傾向 |
アクセス・駐車場・混雑回避のコツ
公共交通機関での行き方(推奨)
貴船エリアは道が狭く駐車場も少ないため、電車とバスの利用を強くおすすめします。
- 電車:叡山電鉄「出町柳駅」から「貴船口駅」下車(約30分、料金片道320円)
- バス乗車:貴船口駅前から京都バス33系統「貴船行き」に乗車(約5分、料金210円)
- 下車:「貴船」バス停で下車
- 徒歩:バス停から貴船神社本宮まで徒歩約5分
所要時間総額:京都駅から約1時間30分~2時間
💡 代替ルート(ハイキングコース):貴船口駅から神社まで歩く場合は約30分。
川沿いの景色を楽しみながらハイキングするのもおすすめです。
車での行き方と駐車場情報
⚠️ 車で行く際の注意点
貴船への道は非常に狭く、すれ違いが困難な箇所が多いです。また、駐車場は台数が少なく、土日祝やシーズン中は常に満車状態です。
渋滞に巻き込まれる可能性が高いため、車の場合は「貴船口駅」周辺のコインパーキングに停めて、そこからバスを利用するのが賢明です。
| 駐車場 | 料金・台数 | 最寄り社殿 |
|---|---|---|
| 本宮駐車場 | 2時間500円 (約10台) |
本宮まで徒歩5分 |
| 奥宮駐車場 | 2時間500円 (約15台) |
奥宮まで徒歩5分 |
| 貴船口駅周辺 コインパーキング |
30分100円~200円 (複数あり) |
バス利用で各社殿へ |
🚗 レンタカーが便利!
他の観光地なども合わせて巡るなら、車での移動が断然スムーズです。
時間を気にせず、効率よく観光スポットを回れますよ。
※人気車種は早めに埋まるので、予約はお早めに!
混雑回避のコツと最適な訪問時期
| 時期 | 混雑度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 春(3月~4月) | ★★★☆☆ | 新緑が美しい季節。桜も見られる。 |
| 初夏(5月~6月) | ★★☆☆☆ | 川床営業開始。比較的空いている時期。 |
| 盛夏(7月~8月) | ★★★★★ | 川床シーズンピーク。大混雑。駐車場は常に満車。 |
| 秋(9月~11月) | ★★★★☆ | 紅葉が美しい。中旬以降は観光客が増加。 |
| 冬(12月~2月) | ★★☆☆☆ | 最も空いている時期。でも寒さは厳しい。 |
💡 穴場のおすすめ時間帯:平日の早朝(6:00~8:00)が最も空いており、写真撮影に最適です。
特に朝日が灯籠を照らす風景は神秘的です。
まとめ:貴船神社で心洗われる時間を
豊かな自然と清らかな水に囲まれた貴船神社は、訪れるだけで心が洗われるような場所です。
縁結びを願うもよし、川床で涼むもよし、四季折々の美しい景色を写真に収めるもよし。
京都旅行の際は、少し足を延ばして、この神秘的な空間を体感してみてください。
水占みくじで運勢を占い、結社で恋愛成就を祈願すれば、きっと素敵な京都の思い出となるでしょう。
最新の営業情報は公式サイト「貴布禰総本宮 貴船神社」でご確認ください。


