「空港での待ち時間を特別なものに変えてくれる『プライオリティ・パス』。
ところが2024年から2025年にかけて、各カード会社が相次いで利用制限を実施。さらに2025年8月からは、国内のレストラン・リフレッシュ施設が「出発3時間以内」という新ルールが加わり、利用の自由度が大幅に低下しました。
2025年11月4日には、セゾン系カードでも新たな改悪が発表され、業界全体の混乱が深刻化。「私のカードはまだ使えるの?」「到着後に温泉に入ることはできないの?」という声が後を絶ちません。
この記事では、最新情報に基づいて2025年12月時点を完全整理し、実際に国内線を使う際にどの施設が利用できるのかを、どこよりも詳しく解説します。
この記事で、プライオリティパスの「今」がわかる!
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2025年11月版 各カード会社の改悪状況(楽天・アメックス・JCB・セゾンなど) 11月4日の最新改悪まで含めて、あなたのカードが今使えるかが一目で分かります。
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成田・羽田・関空など主要空港で使える全施設リスト【出発便/到着便対応を明記】 国内線利用時に使えるラウンジ・レストランを空港別に完全網羅。到着後は使えるのか、保安検査前後はどちらなのかも完全対応。
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2025年8月から施行「出発3時間以内」ルールの完全解説 到着後に利用できなくなった理由、具体的な時間計算、実際のシーン別対策まで。知らないと使えない新ルールを徹底解説します。
プライオリティパス「改悪の嵐」の全体像 ~2025年12月までの全改悪を整理~
改悪の原因は単純で、レストラン特典の利用者が急増し、カード会社の負担が想定を大幅に超えてしまったこと。特に日本国内の空港レストランでの利用が爆発的に増え、各社が相次いで制限に踏み切りました。
重要なのは、これが一度きりの改悪ではなく、2024年4月から2025年12月にかけて段階的に進行しているということです。あなたが持っているカードも、既に改悪済みの可能性があります。
【タイムライン】プライオリティパス改悪の歴史
2024年4月1日
JCBプラチナ、三菱UFJカード・プラチナ:国内のレストラン・温泉施設の利用を廃止
2025年1月1日
楽天プレミアムカード:ラウンジ利用を年間5回に制限(6回目以降は有料)
2025年4月1日
ダイナースクラブ、UCプラチナカード、三井住友カード プラチナ:国内のレストラン・リフレッシュ施設の利用を廃止
2025年8月1日
国内のレストラン・リフレッシュ施設で「出発3時間以内」の搭乗券提示が必須に。到着便の利用が全面禁止される。
2025年11月4日【最新】
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス:同伴者料金が4,400円から35米ドル(約5,500円)に値上げ
静銀セゾンプラチナ・アメックス:ラウンジ利用が年間10回に制限(新規追加)
apollostation THE PLATINUM:ラウンジ利用が年間30回に制限(新規追加)
カード会社別の利用制限状況 ~2025年11月版~
| カード会社 | レストラン・温泉 | ラウンジ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 利用不可 | 年5回まで | 2025年1月から年5回に制限。出張族には不向き |
| JCBプラチナ | 利用不可 | 制限なし | 2024年4月から国内の非ラウンジ施設は全面不可 |
| 三菱UFJカード・プラチナ | 利用不可 | 制限なし | 2024年4月から変更 |
| ダイナースクラブ | 利用不可 | 制限なし | 2025年4月1日から国内レストラン廃止 |
| UCプラチナカード | 利用不可 | 制限なし | 2025年4月1日から変更 |
| 三井住友カード プラチナ | 利用不可 | 制限なし | 2025年4月1日から変更予定 |
| アメックス・プラチナ | 利用不可 | 制限なし | 国内は基本的に非対応。海外のみ |
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 利用可能 | 制限なし | 最強カード!レストラン・温泉も無制限利用可。11月から同伴者のみ値上げ |
| セゾンプラチナ・アメックス | 利用可能 | 制限なし | レストラン・温泉も無制限利用可。個人向けの最強選択肢 |
| 静銀セゾンプラチナ・アメックス | 利用可能 | 年10回まで | 注意:2025年11月4日から新規ルール追加。レストランは無制限だがラウンジが年10回に |
| apollostation THE PLATINUM | 利用可能 | 年30回まで | 注意:2025年11月4日から新規ルール追加。レストランは無制限だがラウンジが年30回に |
2025年12月現在の最強カード=セゾン系アメックス(ただし注意あり)
⏰ 「出発3時間以内」の新ルールに要注意 ~2025年8月1日から施行~
⚠️ 全てのカード共通の重要ルール日本国内すべての空港レストラン・リフレッシュ施設(温泉など)で、2025年8月1日より「出発時刻の3時間以内の搭乗券」の提示が必須になりました。
※重要:到着便での利用は全面禁止になりました
これにより使えなくなったシーン:
- 到着後の利用(例:中部空港の温泉に到着後に入る) ← 完全に利用不可に
- フライトまで3時間以上ある早めの空港入り(例:朝6時出発なのに3時に到着)
- 国内乗り継ぎで、最初の便から3時間以上経過した利用
具体的な時間計算の例:
- 出発14:00 → 11:00以降ならレストラン利用可能 ✅
- 出発06:00 → 03:00以降ならレストラン利用可能(ただし現実的には営業していない)❌
- 朝6時に到着 → その便で14:00発の便がある場合、14:00出発の3時間ルールが適用される ✅
「搭乗券さえあればいつでも使える」という時代は終わりました。出発の3時間以内を切ってから利用するのが新しいルールです。さらに、到着便での利用ができなくなったことで、帰路での温泉利用なども完全に不可能になりました。
【空港別】国内線利用時に使える全施設一覧!2025年12月最新版
それでは本題です。2025年12月8日時点の最新データを基に、実際にどの空港で何が使えるのかを解説します。「国内線の搭乗券」で使えるかどうかがポイントです。
🛫 成田国際空港(NRT)【保安検査前エリアが充実】
| 施設名 | 場所 | 出発/到着対応 | 特典内容 |
|---|---|---|---|
| IASS Executive Lounge 1 | 第1ターミナル 保安検査前 | 出発・到着両対応 | ラウンジ利用 |
| Japanese Grill & Craft Beer TATSU | 第1ターミナル 3F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
| 肉料理 やきすき やんま | 第1ターミナル 4F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
| IASS Executive Lounge 2 | 第2ターミナル 保安検査前 | 出発・到着両対応 | ラウンジ利用 |
| ナインアワーズ成田空港 | 第2ターミナル B1F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 5時間仮眠 or 3,400円割引 セゾン系のみ |
| 鉄板焼 道頓堀 くり田 | 第2ターミナル 4F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
| ぼてぢゅう屋台 | 第3ターミナル 2F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
🛫 羽田空港(HND)【第1ターミナルに新施設!】
| 施設名 | 場所 | 出発/到着対応 | 特典内容 |
|---|---|---|---|
| Foot Bath Cafe & Body Care LUCK | 第1ターミナル 3F【保安検査前】 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 NEW |
| All Day Dining Grande Aile | 羽田エアポートガーデン【保安検査前】 | 出発のみ(3時間ルール適用) | ランチビュッフェ無料 セゾン系のみ |
| Body Care LUCK | 羽田エアポートガーデン【保安検査前】 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 NEW |
画像データにもある通り、羽田空港第1・第2ターミナル(保安検査後)にある「Power Lounge」は、日本国内発行のプライオリティ・パスでは利用できません。国内線制限エリア内で使えるPPラウンジは実質ないため、上記の「LUCK」や「Grande Aile」を保安検査前に利用しましょう。
🛫 中部国際空港セントレア(NGO)【温泉&新店追加】
| 施設名 | 場所 | 出発/到着対応 | 特典内容 |
|---|---|---|---|
| くつろぎ処(風の湯) | 第1ターミナル 4F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 入浴+食事セットなど セゾン系のみ |
| 海膳空膳 | 第1ターミナル 4F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 NEW |
| The Pike Brewing | フライトオブドリームズ 3F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
| ぼてぢゅう | 第1ターミナル 4F 保安検査前 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
🛫 関西国際空港(KIX)【国内線制限エリア&NODOKA】
| 施設名 | 場所 | 出発/到着対応 | 特典内容 |
|---|---|---|---|
| ぼてぢゅう | 第1ターミナル 2F【国内線制限エリア内】 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
| NODOKA | エアロプラザ 2F【保安検査前】 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 注目 |
🛫 伊丹空港(ITM)【世界初の空港内ワイナリー】
| 施設名 | 場所 | 出発/到着対応 | 特典内容 |
|---|---|---|---|
| 大阪エアポート ワイナリー | 中央ブロック 3F【保安検査前】 | 出発のみ(3時間ルール適用) | 3,400円割引 セゾン系のみ |
🛫 新千歳・鹿児島【その他の空港】
| 空港 | 施設名 | 場所 | 特典内容 |
|---|---|---|---|
| 新千歳 | Cafe Sky Library | 国際線ビル 4F【保安検査前】 | 3,400円割引 NEW |
| 鹿児島 | Body Care LUCK | 国内線 3F【保安検査前】 | 3,400円割引 NEW |
※新千歳の「Cafe Sky Library」は国際線ターミナルビルにありますが、保安検査前(ランドサイド)のため国内線利用者もアクセス可能です(移動時間に注意)。
❌ 国内線では使えない主な施設
以下のラウンジは「国際線の保安検査後(制限エリア)」にあるため、国内線利用時には物理的に入ることができません。
- 福岡空港(FUK):KALラウンジ、Lounge Fukuoka(すべて国際線エリア)
- 新千歳空港(CTS):North Lounge(国際線制限区域内のみ)
- 成田・羽田・中部・関西:国際線制限エリア内の各種ラウンジ(ANAラウンジ、KALラウンジなど多数)
- ※那覇空港(OKA)には、現在プライオリティ・パスで利用できる提携施設はありません。
【実例で学ぶ】「出発3時間以内」ルールの使い方
実例1:成田から15:00発の飛行機に乗る場合
❌ 駄目な例:
11:30に空港到着 → すぐにレストランに入ろうとする
理由:15:00から3時間前は12:00のため、11:30はルール外
✅ 良い例:
12:00に空港到着 → レストランに入る
理由:12:00から15:00までの3時間以内に該当。出発直前まで利用可能
実例2:セントレアで温泉に入りたい場合
❌ 駄目な例:
他の空港から乗り継いでセントレアに到着 → 温泉に入ろうとする
理由:2025年8月から到着便での利用が全面禁止
✅ 良い例:
セントレアから10:00発の飛行機に乗る予定
7:00に空港到着 → 温泉に入る
理由:出発3時間以内(10:00-3時間=7:00以降)で利用可能
実例3:早朝便を利用する場合(注意が必要)
❌ 困る例:
朝6:00発の便に乗る場合、出発3時間以内=朝3:00以降が条件
実務的には深夜3:00は営業していないため利用困難
✅ 対策:
成田のIASS Executive Lounge 1/2は24時間営業のため、朝4:00以降ならラウンジ利用可能
セゾン系プラチナアメックス会員なら別途ラウンジ会員権も検討価値あり
結論:プライオリティパス戦略【正直な評価】
改悪の嵐が吹き荒れる中、今後プライオリティ・パスをどう使っていくべきか。正直に言うと、「どのカードを持っているか」で天と地ほどの差があります。
🍽️ レストラン・温泉もフル活用したいなら「セゾン系アメックス」一択国内の空港で食事や温泉を楽しみたいなら、選択肢はセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスかセゾンプラチナ・アメックスしかありません。セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは初年度年会費無料、2年目以降33,000円(年200万円以上利用で11,000円に優遇可能)です。月に1回でも空港レストラン(3,400円相当)を利用すれば、それだけで元が取れてしまいます。
ただし、11月4日から同伴者料金が値上げされたため、同伴者との利用が多い方はコスト計算を再度確認してください。
✈️ ラウンジ利用がメインならレストランは使えなくても、静かなラウンジで出発まで過ごせれば良い、という方はJCBプラチナや三菱UFJカード・プラチナなどが選択肢になります。これらのカードはラウンジが無制限です。
ただし、楽天プレミアムカードは年5回という回数制限があるため、出張が多い方には強くお勧めできません。月3回以上出張がある方は、セゾン系への切り替えを強く検討すべきです。
⚠️ 注意:セゾン系も予断を許さない状況に2025年11月4日の改悪で、静銀セゾンプラチナ・アメックスとapollostation THE PLATINUMにも制限が追加されました。セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスとセゾンプラチナ・アメックスは現在無制限ですが、2026年中にさらなる改悪が入る可能性は十分に考えられます。今が乗り換え時です。
まとめ:あなたのカードはまだ使える?2025年12月の完全チェックリスト
2025年12月、国内のプライオリティ・パス事情は劇的に変わりました。「どのカードでもレストランが使えた」時代は完全に終わり、今はカードの選択が非常に重要になっています。
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | ✅ レストラン・温泉無制限。最強カードだが同伴者料金が11月から値上げ |
| JCB・三菱UFJプラチナ | ⚠️ ラウンジのみ可。レストランは完全に不可。保守的な選択肢 |
| 楽天プレミアムカード | ❌ ラウンジ年5回制限。レストラン完全不可。改悪が大きすぎて非推奨 |
ご自身のカードの利用条件を再確認し、もし空港での食事や温泉を楽しみたいのであれば、セゾン系プラチナアメックスへの切り替えを検討する価値は十分にあるでしょう。特に初年度無料のセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスなら、試しに1年使ってみるのも良いでしょう。
2025年12月のルールをしっかり理解し、特に「出発3時間以内」という新ルールを頭に入れたうえで、これからもプライオリティ・パスを賢く活用して、ワンランク上の快適な旅を楽しんでください!
✈️ 次の旅行・出張を準備する
初心者はサポートの手厚いツアーが安心です。


