「プライオリティ・パスがあれば、国内空港のレストランで今も無料で食事できる?」
「出発3時間前という条件は、ラウンジにも当てはまる?」
「楽天プレミアムカードやアメックス付帯のパスで、ぼてぢゅうは使える?」
「3,400円割引と35米ドルの利用料は、どう違うの?」
「同伴者は連れて行ける? 人数の上限は?」
プライオリティ・パスの国内空港特典は、以前より条件が細かくなっています。とくに間違えやすいのが、プライオリティ・パス公式サイトに施設が掲載されていても、自分のカード会社がレストラン・リフレッシュ特典を対象外にしている場合があることです。
また「出発3時間前」は国内の全施設に一律で適用される制度ではありません。対象レストランなどが個別に定めている利用条件で、施設によって同伴者の可否と人数、割引の中身、利用できるエリア、再利用までの時間が違います。「3時間前だから無理」と諦める前に、その店の条件を読んでください。
この記事では、国内主要空港の対象施設を1店ずつ、出発3時間前と再利用6時間の違い、カード発行会社ごとの対象範囲を、旅行前に確認しやすい順番で整理します。
✅ この記事でわかること
- 🕒出発3時間前・再利用6時間ルールの違い 到着便では使えるのか、早く着きすぎた場合はどうなるのかを整理します。
- 📍国内の対象レストラン・リフレッシュ施設の全リスト 成田・羽田・関空・伊丹・中部の14施設を、エリア・営業時間・同伴者の可否まで一覧に。
- 💳カード会社によって使える施設が違う理由 楽天・アメックス・セゾン・JCB・三井住友の現在の扱いを、各社の公式表記どおりに整理。
- 💴3,400円と35米ドルの正体 「会計から割引」と「3,400円相当のセットメニュー」は別物。どの店がどちらかを明記。
- ⚠️2025〜2026年に起きた改定の時系列 楽天の年5回化、三井住友の対象外化、セゾンのプラン変更、出光カードの回数削減まで。
先にこれだけは
国内のレストラン特典は終了していません。成田・羽田・関空・伊丹・中部に、食事とリフレッシュの対象施設が今も掲載されています。ただし使えるかどうかを決めるのは店ではなくカードです。
楽天・アメックス・JCB・三井住友の付帯パスは、国内の「お食事」「リフレッシュ」を各社が公式に対象外としています。実質的にレストランを使えるのは、セゾン系の対象カードとプライオリティ・パスへ直接入会した会員が中心です。
先に結論|公式サイトに店があっても利用できるとは限らない
利用前に確認する3つの条件
- プライオリティ・パスのアプリに、その施設が表示されているか
- 自分のパスを発行したカード会社が「お食事」「リフレッシュ」を対象にしているか
- 出発時刻、利用エリア、同伴者、再利用時間など、施設ごとの条件を満たすか
プライオリティ・パス公式サイトには、成田・羽田・関西・伊丹・中部の各空港に「Eat(お食事)」「Refresh(リフレッシュ)」に分類される施設が掲載されています。施設が消えたわけではありません。
変わったのはカード会社側です。楽天カードとアメリカン・エキスプレスは以前から無料対象を空港ラウンジのみに限定しており、JCBと三井住友カードも公式サイトで国内の「お食事」「リフレッシュ」「休憩」を対象外と明記しています。この場合、アプリに店が表示されていても、カード特典としての無料利用はできません。
プライオリティパスの「出発3時間前ルール」とは?

国内の対象レストランでは、注文前に有効なプライオリティ・パスと、出発時刻まで3時間以内の搭乗券を提示することが条件になっています。成田・羽田・関空・伊丹・中部の対象飲食店には、ほぼ共通してこの条件が書かれています。
例:18時出発の便に乗る場合
利用できるのは15時以降です。14時に空港へ着いても、その時点では条件を満たしません。施設の営業時間、ラストオーダー、保安検査の所要時間まで含めて時間を組み立ててください。
- 到着便の搭乗券だけでは原則利用できない:出発前の搭乗券が条件なので、旅行から帰ってきた後の食事には使えません。
- 早く着きすぎても利用できない:出発4〜5時間前の場合、3時間以内になるまで待つことになります。
- 乗り継ぎでは次の便が基準:次に搭乗する便の搭乗券と出発時刻、そして施設のあるエリアへ移動できるかを確認します。
- ラウンジとは条件が別:ラウンジ側にあるのは滞在時間の上限で、羽田の主要ラウンジは3時間、成田のNOA Loungeは2時間と施設によって異なります。搭乗券の3時間条件とは別物です。
「再利用6時間ルール」は別の条件
出発3時間前と混同しやすいのが、同じ店へ再入店できるようになるまでの時間です。国内の対象施設にはほぼ例外なく「入店時間から6時間以内に同じ店を再度利用することはできない」と記載されています。
つまり「出発3時間前」は搭乗券の条件、「6時間」は同一店舗を繰り返し使う場合の条件です。往路と復路で同じ店を使いたい、といった場面で引っかかります。
国内主要空港の対象レストラン・リフレッシュ施設【全14施設】
2026年9月時点でプライオリティ・パス公式サイトに掲載されている、国内の食事・リフレッシュ施設です。営業時間と条件は変わることがあるため、出発当日にアプリで再確認してください。
| 空港・施設 | 分類 | エリア | 営業時間 | 同伴者 |
|---|---|---|---|---|
| 成田T1 肉料理 やきすき やんま | お食事 | 保安検査前 | 10:00〜19:30 | 最大2名 |
| 成田T1 Japanese Grill & Craft Beer TATSU | お食事 | 保安検査前 | 12:00〜18:00 | 公式表記に不一致あり(要確認) |
| 成田T2 鉄板焼 道頓堀 くり田 | お食事 | 保安検査後 | 7:30〜22:00 | 不可 |
| 成田T3 BOTEJYU Express | お食事 | — | 5:00〜22:00 | 不可 |
| 羽田 ALL DAY DINING GRANDE AILE (羽田エアポートガーデン) | お食事 | 空港外・直結 | 昼11:00〜15:00 夜17:00〜22:00 | 不可 |
| 羽田 Body Care LUCK (羽田エアポートガーデン) | リフレッシュ | 空港外・直結 | アプリで確認 | 不可 |
| 羽田T1 Foot Bath Cafe & Body Care LUCK | リフレッシュ | 保安検査前 | アプリで確認 | 不可 |
| 関空T1 Botejyu 1946 | お食事 | 出発ロビー(保安検査前) | アプリで確認 | 最大3名 |
| 関空T1 Japan Travelling Restaurant by BOTEJYU | お食事 | 国内線・保安検査後 | アプリで確認 | 最大3名 |
| 伊丹 大阪エアポートワイナリー | お食事 | 中央ブロック | 10:00〜22:00 | 不可 |
| 中部T1 Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU | お食事 | アプリで確認 | アプリで確認 | 不可 |
| 中部T1 海膳空膳 | お食事 | アプリで確認 | アプリで確認 | 最大3名 |
| 中部 The Pike Brewing (フライト・オブ・ドリームズ) | お食事 | ランドサイド | アプリで確認 | 最大2名 |
| 中部T1 KUTSUROGI-DOKORO | リフレッシュ | アプリで確認 | 8:00〜21:00 | 最大3名 |
同伴者の可否は店ごとにバラバラです
関空の2店や中部の海膳空膳のように3名まで連れて行ける店がある一方、成田T2のくり田や成田T3のBOTEJYU Express、中部のBOTEJYUのように同伴者を登録できない店もあります。家族や友人と一緒に空港へ行く場合は、店を決める前にこの欄を見てください。多くの店で7歳未満は無料です。なお成田T1のTATSUは、公式ページ内で「人数制限なし」と「1人につき最大2名」の表記が食い違っているため、当日アプリと受付で確認してください。
KUTSUROGI-DOKOROは温浴だけの施設ではありません
中部国際空港のKUTSUROGI-DOKOROは「リフレッシュ」分類ですが、内容はスパ全種類・温泉風呂・食事や飲料から選べる形です。3,400円の割引が適用され、同伴者も最大3名まで登録できます。乗り継ぎ待ちで風呂に入るか食事にするかを、その場で決められる施設です。
新千歳・福岡・那覇には食事施設がありません
国内の対象施設は上記5空港に集中しています。新千歳空港に掲載されているのはCafe Sky Libraryだけで、ラウンジのみ。食事・リフレッシュの対象施設はありません。福岡空港もラウンジの掲載が中心です。那覇空港はプライオリティ・パスの日本一覧に掲載自体がありません。
なお成田空港第2ターミナルには、仮眠・休憩の「Rest」分類として9h nine hours Narita Airportも掲載されています。食事ではありませんが、乗り継ぎの選択肢として覚えておくと役に立ちます。
カード会社別|レストラン特典を使えるとは限らない
プライオリティ・パスには、公式サイトから直接入会する方法と、クレジットカードの付帯特典として発行する方法があります。付帯特典の場合、無料回数や利用できる施設カテゴリーを決めているのはカード会社です。
| 発行元 | 国内の食事・リフレッシュ | 主な条件 |
|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 対象外 | 無料対象は「ラウンジ」のみ。さらに2025年1月15日からラウンジ利用も年5回まで無料、6回目以降は1回35米ドル。同伴者も35米ドル。 |
| 楽天ブラックカード | 対象外 | ラウンジのみだが回数無制限。年5回の制限は適用されません。 |
| アメリカン・エキスプレス発行カード | 対象外 | 利用できるのは空港ラウンジのみ。レストラン、スパ、空港送迎、レンタカーは対象外と公式に明記。 |
| JCB(ザ・クラス/プラチナ等) | 対象外 | 「国内の『お食事』『リフレッシュ』『休憩』等に該当する施設は利用できない」と公式に明記。同伴者は1名2,200円(ザ・クラスは1名無料)。 |
| 三井住友カード プラチナ等 | 対象外 | 2025年4月1日から国内の「お食事」「リフレッシュ」施設が対象外に。同伴者は29→35米ドル、会員証もデジタル化。 |
| セゾン ダイヤモンド/プラチナ/ビジネス | 対象 | プレステージ会員。国内の食事・リフレッシュ施設に3時間・6時間条件を公式が明記=レストラン特典に対応。 |
| セゾン ゴールド系 | 対象だが有料 | 2025年12月1日からプレステージ→スタンダードに変更。年会費は11,000円→無料になった一方、1回の利用が35米ドルに。同伴者も35米ドル。 |
| プライオリティ・パス直接入会 | 対象 | Standard 年99米ドル+1回35米ドル/Standard Plus 年329米ドル(10回無料)/Prestige 年469米ドル(本人無料)。同伴者は全プラン35米ドル。 |
2025〜2026年に起きた主な改定
2025年1月15日|楽天プレミアムカードが年5回まで
ラウンジの無料利用が年5回に。6回目以降は1回35米ドル、同伴者も3,300円から35米ドルへ変更されました。楽天ブラックは無制限のままです。
2025年4月1日|三井住友カード プラチナ等が国内の食事・リフレッシュを対象外に
対象は三井住友カード プラチナ、ビジネスプラチナ(for Owners含む)、提携ビジネス プラチナ、銀聯プラチナ。同伴者料金も29→35米ドルになりました。
2025年11月30日|セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメックスがパス提供終了
新規申込の受付は2025年10月30日17:00まででした。
2025年12月1日|セゾンがデジタル会員証へ、ゴールド系はスタンダードへ
プラスチックカードが廃止されアプリ必須に。ゴールド系はプランがスタンダードに変わり、1回35米ドルの利用料が発生するようになりました。レストラン特典自体はデジタル版でも継続しています。
2026年8月3日|apollostation系カードが年30回→年5回に
apollostation PLATINUM BUSINESS、apollostation THE PLATINUM セゾン・アメックスが対象。6回目以降と同伴者は35米ドル。食事・サービス施設の利用対象は継続しています。
アプリに表示されるだけでは無料利用の確定になりません
最終確認はプライオリティ・パスのアプリではなく、カード発行会社の案内です。同伴者料金や無料回数を超えた分は、後日カード会社から米ドル建てで請求されることがあります。
3,400円割引と35米ドル利用料は別物
この2つの数字はまったく別の性質のものです。3,400円は店側が提供する特典の金額、35米ドルはカード会社が請求する施設利用料です。
3,400円の提供方式は2種類あります
同じ「税込3,400円」でも、店によって受け取り方が違います。ここを取り違えると、会計時に想定と違う金額を払うことになります。
| 方式 | 内容 | 該当する主な施設 |
|---|---|---|
| ① 会計から3,400円割引 | 好きなものを注文して、会計から3,400円を引く方式。超えた分は自己負担、下回っても差額は返りません。 | 関空の2店/羽田 GRANDE AILEのディナーのみ/羽田 Body Care LUCK/羽田T1 Foot Bath Cafe & Body Care LUCK/中部 KUTSUROGI-DOKORO |
| ② 3,400円相当のセットメニュー | あらかじめ決まったセットが提供される方式。メニューを自由に選ぶことはできず、「割引」ではありません。 | 成田 やんま/TATSU/くり田/BOTEJYU Express/伊丹 大阪エアポートワイナリー/中部 BOTEJYU/海膳空膳/The Pike Brewing |
羽田 GRANDE AILE は昼と夜で中身が違います
ランチ(11:00〜15:00)はセットビュッフェランチ+無料のソフトドリンクで、3,400円割引ではありません。3,400円の割引が適用されるのはディナー(17:00〜22:00)だけです。最大滞在時間は2時間。昼に「割引されるはず」と思って行くと話が合わなくなります。
一方の35米ドルは、無料対象外のカード、同伴者、無料回数を超えた利用などでカード会社から請求される施設利用料です。プライオリティ・パスに直接入会した場合の同伴者料金も全プラン35米ドルで統一されています。3,400円の特典が値上げされて35米ドルになった、という関係ではありません。
- 3,400円は税込。2026年9月時点で金額の改定はありません。
- ①の割引方式では、会計が3,400円未満でも差額は返金されません。
- ①で3,400円を超えた分は自分で支払います。
- 同伴者を登録すると、同伴者分の利用料が発生する場合があります。
- 1回35米ドルを払うカードでは、3,400円の特典を受けても為替次第で損になり得ます。
空港へ行く前の確認手順
STEP 1:カード会社の対象カテゴリーを確認
「ラウンジのみ」か、「お食事・リフレッシュ・休憩」も含むかを、カード会社の公式ページで確認します。ここが対象外なら、以降の手順は不要です。
STEP 2:無料回数の残りを確認
楽天プレミアムやapollostation系のように年5回制のカードでは、今年すでに何回使ったかで無料か有料かが変わります。
STEP 3:アプリで空港とターミナルを検索
利用する空港を選び、対象施設が現在も表示されているかを見ます。保安検査の前か後かも、ここで確認しておきます。
STEP 4:施設詳細のConditionsを読む
出発3時間前、再利用6時間、同伴者の人数、営業時間を確認します。
STEP 5:当日は搭乗券とデジタル会員証を用意
注文やサービス開始の前に提示します。セゾン系と三井住友はプラスチックカードが廃止されているので、アプリのインストールとログインを空港へ着く前に済ませておいてください。
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まとめ|店・カード・搭乗券の3点確認が必要
プライオリティ・パスの国内レストラン特典は、2026年9月時点でも対象施設が残っています。ただし「パスを持っているから無料」とは判断できません。使えるかどうかを決めているのは、店ではなくカード会社です。
空港へ向かう前に「カード会社の案内」と「無料回数の残り」、当日にアプリで「施設詳細のConditions」、受付で「料金と同伴者条件」。この順で確認すれば、後日の想定外請求は避けられます。
この記事のポイント
- 出発3時間前は、対象レストランとリフレッシュ施設で求められる搭乗券の条件
- 再利用6時間は、同じ店へ繰り返し入店する場合の条件で、国内のほぼ全店に記載がある
- 国内の食事・リフレッシュ施設は成田・羽田・関空・伊丹・中部の14施設。新千歳はラウンジのみ、那覇は掲載なし
- 楽天・アメックス・JCB・三井住友の付帯パスは、国内の食事・リフレッシュが対象外
- 3,400円には「会計から割引」と「相当額のセットメニュー」の2方式があり、羽田GRANDE AILEは夜だけが割引
- 35米ドルは特典の値上げではなく、無料対象外・同伴者・回数超過に対する施設利用料
- セゾン系と三井住友はプラスチックカード廃止済み。アプリの準備を空港へ着く前に
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