「フランスにドラゴンボールのテーマパークができるって本当?」
「東映アニメーションが否定したって聞いたけど、どういうこと?」
「パリのどこにできる予定なの?」
「3つ全部がドラゴンボールのパークなの?」
「いつオープンする?チケットはいつ買える?」
「サウジアラビアのドラゴンボールパークとは別物?」
2026年8月、フランスとサウジアラビアがパリ北西部のセルジー=ポントワーズ周辺に、総額約60億ユーロで最大3つの大型娯楽施設を整備することで合意しました。そのうち1つが『ドラゴンボール』のテーマパークになると報じられ、大きな話題になりました。
ところが2026年8月31日、権利元である東映アニメーションが「一切のライセンス許諾を行っておらず、当社が把握している事実はございません」と発表しました。フランス側の行政は同じ日に「ドラゴンボール」の名前を出して公式発表しており、真っ向から食い違っています。
この記事では、何が確定していて、何が争いになっていて、何がまだ決まっていないのかを時系列で整理します。あわせて建設予定地、アクセス、サウジアラビア版との違いもまとめます。
✅ この記事でわかること
- ⚠️東映アニメーションの否定声明
2026年8月31日。「一切のライセンス許諾を行っていない」の全文と、報道画像の出どころ - 🗓️なぜ食い違ったのか|8日間の時系列
ロイター報道からイル=ド=フランス地域圏の公式発表までを日付順に - 📍建設予定地とアクセス
セルジー=ポントワーズ周辺。ディズニーランド・パリの隣ではありません - 🎢アトラクションの情報はどこまで本当か
「7エリア」「神龍コースター」はサウジ版の発表内容です - 🇸🇦サウジアラビア・キディヤ版との違い
こちらは東映アニメーションが正式に発表済みの計画です - ✈️旅行の計画を立てていいのか
いま航空券やホテルを押さえる段階ではない理由
先に、いま言えることを3つに分けます。
①確定していること:フランスとサウジアラビアが、セルジー=ポントワーズ周辺に約60億ユーロで最大3つの大型娯楽施設を整備する構想で合意した(2026年8月25日の仏政府・大統領府の共同声明)。
②食い違っていること:施設が「ドラゴンボール」になるかどうか。イル=ド=フランス地域圏は8月31日に「3つのうち1つをドラゴンボールの世界に捧げた施設」と公式発表していますが、同じ8月31日に東映アニメーションが「一切のライセンス許諾を行っていない」と否定しました。
③まだ決まっていないこと:開業日、施設名、アトラクション、チケット料金、交通手段。すべて未発表です。
東映アニメーションの声明|2026年8月31日
権利元である東映アニメーションは、2026年8月31日に「フランスにおける『ドラゴンボール』テーマパーク建設報道に関する当社の見解」を公表しました。
声明の要点
- 「一切のライセンス許諾を行っておらず、当社が把握している事実はございません」
- 報道で使われた画像・映像は、2024年3月22日にサウジアラビアのQiddiya Investment Companyと共同発表した際に使用したもの
- つまりそれらはサウジアラビアのキディヤ・シティで建設予定のテーマパークに関するものであり、フランスの計画のものではない
ここが今回いちばん誤解されている点です。SNSや一部記事で出回っている「神龍のコースター」「7つのエリア」といったビジュアルは、サウジアラビアで進んでいる別の計画の発表資料です。パリ郊外の施設について、そうした内容が発表されたことは一度もありません。
なぜ食い違いが起きたのか|8日間の時系列
報道と公式発表を日付順に並べると、どこで話がずれたのかが見えてきます。
| 日付 | 出どころ | 内容 | 「ドラゴンボール」の名称 |
|---|---|---|---|
| 8月24日 | キディヤ社(サウジ) | フランス政府との覚書を発表。事業範囲や開発モデルは今後定めるとした | なし |
| 8月24日 | ロイター | 仏大統領府の話として「ドラゴンボールZ」テーマパーク開発計画を報道 | あり |
| 8月25日 | 仏大統領府・政府間 共同声明 | セルジー=ポントワーズに約60億ユーロ、最大3つの大型娯楽施設を整備する構想 | なし |
| 8月26日 | Le Monde(仏紙) | 複数の関係者取材から、必要な許諾が「この時点では得られていない」と報告 | — |
| 8月31日 | イル=ド=フランス 地域圏 | 「3つのテーマパークのうち一つを『ドラゴンボール』の世界に捧げた施設」と公式発表 | あり |
| 8月31日 | 東映アニメーション | 「一切のライセンス許諾を行っておらず、当社が把握している事実はございません」 | 否定 |
読み取れるのは、「政府・自治体側は作品名を出しているが、権利元は許諾していない」という状態です。仏大統領府と政府の共同声明そのものには作品名がなく、作品名が出てきたのは報道と、あとから出た地域圏の発表でした。Le Mondeが8月26日の時点で「許諾は得られていない」と報じていたことも、東映アニメーションの声明と矛盾しません。
この記事の立場
現時点では「フランス側の発表」と「権利元の否定」が正面から食い違っているという以上のことは言えません。どちらかが嘘をついていると決めつけず、今後、東映アニメーションから許諾に関する新しい発表が出るかどうかを見るのが確実です。この記事は新しい発表があり次第、更新します。
建設予定地とアクセス|セルジー=ポントワーズはパリ北西部
計画地はパリ北西部のセルジー=ポントワーズ周辺です。かつてミラポリスという遊園地があった一帯が候補として挙がっています。
現在の最寄り駅はCergy-le-Haut
旧ミラポリス跡地があるCourdimanche(クルディマンシュ)方面へ公共交通で向かう場合、現在の最寄りとなる主要駅はRER A線のCergy-le-Haut駅です。パリ中心部からRER Aでセルジー方面へ移動し、駅から路線バスなどへ乗り継ぐ形になります。
ただしこれは現在の地域交通です。開業時に専用シャトル、道路、駐車場、新しい交通設備が整備されるかは発表されていません。正確な入口が決まるまで、Cergy-le-Haut駅を「将来の最寄り駅」と断定はできません。
ディズニーランド・パリの隣ではありません
ディズニーランド・パリはパリ東部のマルヌ=ラ=ヴァレ方面、今回の計画はパリ北西部のセルジー=ポントワーズ周辺です。両方を同じ日に回れる隣接施設ではありません。
3つ全部がドラゴンボールのテーマパークではありません
計画の骨格は、セルジー=ポントワーズに最大3つのテーマパークを建設し、約60億ユーロを投資するというものです。フランス大統領府関係者は、マクロン大統領とムハンマド・ビン・サルマン皇太子が漫画、とりわけ『ドラゴンボールZ』への関心を共有したことが構想のきっかけになったと説明しています。
一方で、3施設の正式名称や個別のテーマは発表されていません。「3つのドラゴンボールパークが建つ」「すべて漫画作品のパークになる」とまでは確認できません。
まだわからないこと
- ドラゴンボールが独立した1つのパークになるのか
- 漫画・アニメ総合パーク内の一エリアになるのか
- 残る2施設がどの作品・ジャンルを扱うのか
- 東映アニメーションなど権利元とのフランス向け契約が成立するのか
いつオープンする?開業日は未定です
現時点で開業年・開業日は発表されていません。ロイターは、欧州最大級のテーマパーク開発になる可能性があり、建設には数年を要する見込みだと伝えています。
用地、環境審査、交通インフラ、建築許可、作品ライセンス、アトラクション設計を考えると、すぐに開園する段階ではありません。航空券やホテルを予約できる具体的な日程が出るのは、正式な着工・開業時期の発表後です。
アトラクションの情報はどこまで本当か
パリ郊外の計画について、アトラクション数、ジェットコースター、エリア構成、ホテル、レストランなどの詳細は一切発表されていません。
SNSや一部記事で紹介されている「7つのエリア」「約30のアトラクション」「高さ約70mの神龍ジェットコースター」は、すべてサウジアラビア・キディヤシティで発表された別の計画の内容です。東映アニメーションも8月31日の声明で、報道に使われた画像・映像は2024年3月22日のサウジ発表時のものだと明言しています。パリ郊外の施設に同じ設計が採用されるとは限りません。
ドラゴンボールファンが気になること|作品・キャラ・グッズは?
報道では「ドラゴンボールZ」の名称が使われていますが、パリ郊外版がZだけを扱うパークになるとは発表されていません。『ドラゴンボール』、GT、超、DAIMA、劇場版のキャラクターや舞台が登場するかも未定です。
一方、サウジアラビア・キディヤ版は公式サイトで、『ドラゴンボール』から『ドラゴンボール超』までの物語を7エリアで体験できると案内されています。カメハウス、カプセルコーポレーション、ビルスの星なども明記されています。
| ファンが知りたいこと | パリ郊外版 | キディヤ版の公式発表 |
|---|---|---|
| 扱う作品 | 範囲は未発表 | 初代『ドラゴンボール』から『ドラゴンボール超』まで |
| 再現される場所 | 未発表 | カメハウス、カプセルコーポレーション、ビルスの星など |
| 神龍コースター | 導入発表なし | 高さ約70mの神龍内部を走るコースターを計画 |
| アトラクション | 数・内容とも未発表 | 30以上、うち5つは画期的なライドとして発表 |
| ホテル・飲食 | 個別内容は未発表 | パーク内ホテルとレストランを計画 |
| 限定グッズ・日本語対応 | 未発表 | 具体的な商品・運営言語は今後の発表待ち |
| 権利元の許諾 | 東映アニメーションが否定 | 東映アニメーションと共同発表済み |
サウジアラビアのドラゴンボールテーマパークとの違い
混同されがちですが、まったく別の計画です。サウジアラビア版は権利元の東映アニメーションが共同で発表している一方、フランス版は許諾そのものが否定されています。
| 比較 | フランス・パリ郊外 | サウジアラビア・キディヤ |
|---|---|---|
| 場所 | セルジー=ポントワーズ周辺 | リヤド近郊のキディヤシティ |
| 発表内容 | 最大3つのテーマパークからなる大型開発 | ドラゴンボール単独の公式テーマパーク |
| 権利元の対応 | 2026年8月31日に許諾を否定 | Qiddiyaと東映アニメーションが正式発表 |
| 規模・設備 | 未発表 | 約50万㎡、7エリア、30以上のアトラクションを計画 |
| 象徴的設備 | 未発表 | 高さ約70mの神龍を模した大型コースターを計画 |
一次情報はこちらで確認できます
なぜフランスにドラゴンボールのテーマパークという話が出たのか
フランスは日本の漫画・アニメの人気が非常に高い国です。今回の構想は、マクロン大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、漫画と『ドラゴンボールZ』への関心を共有したことから生まれたと説明されています。
フランス側にはディズニーランド・パリ以来の大型観光投資として雇用と海外旅行者を呼び込む狙いが、サウジアラビア側には石油以外の産業を育ててエンターテインメント事業を海外へ広げる狙いがあります。ただし、その構想と作品の使用許諾が取れているかどうかは別の話です。
日本から旅行できるのはいつ?いまは待つ段階です
開業日が決まっていないうえに、作品の許諾自体が確定していません。テーマパーク目的で航空券やホテルを予約する段階ではありません。
この6つが出てから計画を立てれば十分です
- 東映アニメーションからのライセンスに関する続報
- 正式な施設名と開業日
- 正確な住所・入口・最寄り駅
- チケット発売日と料金
- パリ中心部からのシャトルバスや鉄道計画
- ディズニーランド・パリとの周遊が可能な日程
フランス旅行が具体化したら読む記事
よくある質問
まとめ|計画は本物、作品名は宙に浮いています
2026年9月時点でわかっていること
- 建設構想地はパリ北西部のセルジー=ポントワーズ周辺
- 最大3つのテーマパークからなる総額約60億ユーロの大型計画(2026年8月25日の共同声明)
- 仏大統領府・政府の共同声明に「ドラゴンボール」の名称は入っていない
- イル=ド=フランス地域圏は8月31日に「ドラゴンボール」と明記して公式発表
- 同じ8月31日、東映アニメーションが「一切のライセンス許諾を行っていない」と否定
- 報道で使われた画像は2024年3月のサウジアラビア版発表時のもの
- Le Mondeは8月26日時点で「必要な許諾は得られていない」と報じている
- 開業日、施設名、料金、アトラクション、交通手段はすべて未発表
- サウジアラビア・キディヤ版は東映アニメーションと共同発表済みの別計画
次の注目点は、東映アニメーションからライセンスに関する続報が出るかどうかです。ここが決まらない限り、パリ郊外の施設が「ドラゴンボールのテーマパーク」になるとは言えません。新しい発表があり次第、この記事を更新します。
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