こんにちは!
一生に一度は見てみたい、樹齢数千年とも言われる神秘の巨木「縄文杉」。
しかし、そのためには往復10時間、22kmにも及ぶ過酷な道のりを乗り越えなければなりません。
「トレッキングなんてやったことない初心者だけど、自分にも登れるんだろうか…」
「どんな服装や持ち物が必要なの?」「登山口までのバスの乗り方が複雑で…」
そんな不安を抱えるあなたのために、初心者が縄文杉トレッキングを成功させるために必要な全ての情報を、この記事に詰め込みました。
私自身のリアルな体験をもとに、服装や持ち物の準備から、難易度、アクセスの注意点、当日のコース詳細まで、あなたの不安はすべてこの記事で解決できます。さあ、一緒に伝説の杉に会いに行く準備を始めましょう!
この記事でわかること
- 縄文杉トレッキングのリアルな難易度と初心者が知るべきこと
- 失敗しないための服装と持ち物の完璧リスト(レンタル情報も)
- 【超重要】複雑な登山口へのバスアクセスを時刻表・料金付きで完全解説
- 往復10時間!コース全容と各ポイントの所要時間、トイレ情報
- ガイドなし(個人)で行くメリット・デメリット
【難易度】縄文杉トレッキングは初心者にはきつい?

まず結論から。
縄文杉トレッキングは、初心者でも達成可能です。しかし、正直めちゃくちゃ「きつい」です。
「ハイキングの延長」で考えると、100%心が折れます。
往復22kmというハーフマラソン並みの距離を、10時間以上かけて歩き通す本格的な登山だと認識してください。
ただし、体力に自信がない方でも「正しい準備」と「無理のない計画」さえすれば、あの感動的な光景を目にすることができます。
次のセクションで、その「正しい準備」を徹底的に解説します。
【準備編①】服装と持ち物リスト|初心者はレンタルがおすすめ!
トレッキングの成否は、準備で8割決まります。
特に「月に35日雨が降る」と言われる屋久島では、適切な装備があなたの体力を守る命綱になります。
必ず揃えたい服装・装備リスト
- レインウェア(上下セパレート):最重要アイテム。傘はNG。ゴアテックスなどの防水透湿素材が必須です。
- 登山靴(トレッキングシューズ):足首を守るハイカットがおすすめ。絶対にスニーカーで挑戦してはいけません。
- ザック(30L前後):両手を空けるために必須。雨対策のザックカバーも忘れずに。
- 速乾性の服:汗冷えを防ぐため綿のTシャツはNG。化学繊維のものを重ね着するのが基本です。
- ヘッドライト:早朝の暗いトロッコ道を歩くために必須です。
- 飲み物(1L以上):道中の水場で補給できますが、スタート時に最低1Lは必要です。
- 行動食・昼食:おにぎりやパン、チョコレートなど。宿で「登山弁当」を予約するのが一般的です。
- 携帯トイレ:コース中のトイレは非常に限られています。お守りとして必ず持参しましょう。
【体験者からのワンポイント】
実際に使って良かったのが、ワークマンのストレッチパンツと、自衛隊員も使うというGUTS-MANの靴下です。特にこの靴下は肉厚でフィット感が抜群!10時間歩いても足裏が痛くなりにくく、本当に助けられました。快適な登山は足元から!
【初心者の知恵】装備は無理せずレンタルを活用しよう!
「全部揃えるのはお金がかかる…」という方は、無理せずレンタルショップを利用しましょう。
宮之浦港近くの「山岳太郎」など、島内には複数のレンタルショップがあります。質の良いブランド品をリーズナブルな価格で借りられ、専門スタッフからアドバイスももらえるので、初心者には心からおすすめです。
【準備編②】登山口へのアクセス|バスの予約と時刻表

縄文杉コースのスタート地点「荒川登山口」へは、マイカー規制のため、必ず「屋久杉自然館」から発車する登山バスに乗り換える必要があります。このバスのシステムが少し複雑なので、しっかり理解しておきましょう。
バスに乗るまでの3ステップ
- 【前日までに】登山バスのチケットを購入する
空港や港、観光案内所などで、往復のバスチケット(中学生以上 2,400円)を必ず前日までに購入しておきましょう。当日券もありますが、満席で乗れないリスクが非常に高いです。 - 【早朝】「屋久杉自然館」へ向かう
宿泊先から路線バスやレンタカーで、登山バスの出発地「屋久杉自然館」へ。シーズン中は始発便を待つ人で長蛇の列ができます。朝5時前には到着するくらいの気持ちで向かいましょう。 - 【乗車】登山バスで「荒川登山口」へ
バスに揺られること約35分。真っ暗な山道を進み、いよいよトレッキングのスタート地点「荒川登山口」に到着です。
ポイント:朝が非常に早いので、宿泊は宮之浦エリアよりも、屋久杉自然館に近い安房(あんぼう)エリアが断然おすすめです。
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【実践編】往復10時間!縄文杉コースのルートと所要時間
ここからは、コースの全貌を各区間の所要時間や見どころと共にご紹介します。当日の流れをイメージして、ペース配分の参考にしてください。
① 荒川登山口 → トロッコ道終点(約3時間)

コース序盤は、かつて木材を運んでいたトロッコの線路の上をひたすら歩きます。平坦で歩きやすいですが、ここでペースを上げすぎると後半に響きます。ウォーミングアップのつもりで歩きましょう。
- 見どころ:仁王杉、小杉谷集落跡
- トイレ情報:約1時間半歩いた先に最初のトイレあり。
② トロッコ道終点 → ウィルソン株(約30分)

ここからが本番。急な木の階段や岩場が続く、本格的な登山道に変わります。息が上がりますが、美しい苔むした森が疲れを癒してくれます。
③ ウィルソン株 → 縄文杉(約1時間30分)

コース最大の難所。急なアップダウンが続きます。大王杉、夫婦杉といった巨木を眺めながら、最後の力を振り絞りましょう。ウィルソン株のハート撮影は、空いている帰りにするのがおすすめです。
④ 縄文杉で休憩(約30分〜1時間)

展望デッキで、神秘的な縄文杉を眺めながら昼食休憩。ここまでの疲れを癒し、下山に備えましょう。
⑤ 下山(約4時間)
登りと同じ道を下ります。膝に負担がかかるので、慎重に。行きに見逃した景色をゆっくり楽しむ余裕も生まれるはずです。
ガイドなし(個人)でも行ける?ツアーとの比較
「ガイドツアーに参加すべき?」と悩む方も多いはず。個人で行く場合のメリット・デメリットをまとめました。
ガイドなし(個人)のメリット
- 自分のペースで歩ける
- 費用を安く抑えられる
- 達成感が大きい
ガイドなし(個人)のデメリット
- ペース配分が難しい
- 道中の植物や歴史の解説がない
- 万が一のトラブル時に不安
結論として、体力に自信があり、自分のペースで歩きたい方は個人でも十分可能です。しかし、体力に不安がある方、屋久島の自然について深く知りたい方は、ガイドツアーに参加する価値が非常に高いと言えます。
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縄文杉トレッキング Q&A
最後に、初心者が抱きがちな細かい疑問にお答えします。
- Q. トイレはどこにある?
- A. 登山口、トロッコ道中間、大株歩道入口の3箇所です。大株歩道入口が最後のトイレなので、必ず済ませておきましょう。携帯トイレの持参は必須です。
- Q. 昼食(お弁当)はどうするの?
- A. 多くの宿で、早朝出発に合わせて「登山弁当」を予約できます(有料)。前日までに必ず宿に伝えましょう。
まとめ:最高の達成感を味わいに、縄文杉へ挑戦しよう!

縄文杉トレッキングは、正直に言ってかなり過酷です。
しかし、この記事で紹介した準備をしっかり行い、自分のペースで歩けば、初心者でも決して不可能な挑戦ではありません。
苦労の末にたどり着いた縄文杉の姿は、きっと一生忘れられない感動と、「自分の足でここまで来た」という最高の達成感を与えてくれます。
より詳しい当日の様子や、臨場感あふれる写真を見たい方は、ぜひ私のリアルな体験記も合わせてお読みください!

屋久島縄文杉トレッキングコースを初心者がトレッキングした様子と必要なアイテム紹介