「バシネットって予約した方がいいの?」
「JALとANA、どっちのバシネットが大きい?」
「体重・身長ギリギリでも使える? LCCはバシネットある?」
赤ちゃんを連れた国際線フライトで最初に調べるのが「バシネット(赤ちゃん用ベッド)」ですが、航空会社ごとにサイズ・体重制限・身長制限・予約方法がまったく違うのに、それを横断比較した記事がほとんどありません。
この記事では、JAL・ANA・主要外資系航空会社のバシネット情報を一覧表で徹底比較し、知らないと損するバルクヘッド席(最前列席)の注意点から、「バシネットで寝ない赤ちゃん」向けの対策まで完全網羅で解説します。
✅ この記事でわかること
- ✈️JAL・ANA・外資系の体重・身長制限を比較表で一発確認
各社の違いを横断比較。予約前に必ず確認すべき数字を整理 - 📞バシネットの正しい予約方法と「確約されない」という罠
Webでは予約できない?電話必須の航空会社と当日の立ち回りを解説 - ⚠️最前列(バルクヘッド席)特有の落とし穴と代替アイデア
離着陸時に荷物が置けない不便さと、寝ない赤ちゃんへの最適解を紹介
バシネットとは?いつまで使える?まず基本をおさらい

バシネット(Bassinet)とは、国際線の機内で赤ちゃんを寝かせるために使用する「壁取付け式のベビーベッド」のことです。
キャビンを仕切る前方の壁(バルクヘッド)に客室乗務員が専用のベッドを装着してくれるシステムで、赤ちゃんを寝かせている間は親の両手が空き、機内食を食べたり休んだりできるため、親の負担が大幅に軽減されます。
ただし、「無料だからとりあえず予約しよう」と思う前に、以下の前提条件と厳しいルールを把握しておく必要があります。
⚠️ バシネット利用の前提条件と厳格なルール
- 利用できるのは原則として国際線のみ(国内線はほぼ不可)
- 設置できる席数が限られており(機材によってエコノミー4〜6席程度)、早い者勝ち(リクエスト順)
- 体重・身長(年齢)制限が厳格(制限を1gでも超えると安全上使用を断られます)
- 離着陸時やシートベルトサインが点灯中は必ず赤ちゃんをバシネットから出し、親が抱っこする義務があります(せっかく寝ていても起こすことになります)。
- 設置場所の性質上、肘掛けが固定されて上がらない席になるため、親の膝に子どもを横にして寝かせることはできません。
【比較表】主要航空会社のバシネット規定一覧(体重・身長・サイズ)
航空会社によって、制限となる体重や身長はバラバラです。「A社では使えたけど、B社では断られた」ということがよくあるため、必ず搭乗する航空会社の規定を確認してください。
| 航空会社 | 体重制限 | 身長・年齢制限 | バシネットサイズ目安 | 予約方法 |
|---|---|---|---|---|
| JAL | 10.5kg以下 | 2歳未満 | 約72×30×15cm | 電話必須 |
| ANA | 10kg以下 | 規定なし (※枠内に収まること) | 約85×45×33cm | 電話/Web |
| ハワイアン航空 | 9kg(20lbs)以下 | 2歳未満 | 約81×30×15cm | 電話 |
| 大韓航空 | 11kg以下 | 身長75cm以下 | 約75×33×22cm | 電話/Web |
| チャイナエアライン | 11kg以下 | 身長71cm以下 | 約71×31×15cm等 | 電話/メール |
| タイ国際航空 | 10kg以下 | 身長67cm以下 生後6ヶ月未満 | 機材により異なる | 電話 |
| シンガポール航空 | 14kg以下 | 規定なし | 約76×29×15cm | Web予約可 |
| LCC全般 (ピーチ・Zipair等) | — | — | — | 提供なし |
← 横にスクロールできます ※搭乗機材によりサイズ等が変動するため、最新情報は必ず各航空会社に確認してください。
💡 LCCでバシネットが使えない場合の代替策(フットレスト)
LCC(ピーチ、Zipair、ジェットスターなど)はコスト削減のためバシネット設備がありません。そのため、最前列を選んで足元スペースを確保し、床にレジャーシートを敷くのが定番の対策です。
また、「FLY-TOT(フライトット)」や「JetKids(ジェットキッズ)」といった膨らませるクッションやベッド型スーツケースを使って座席をフラットにする方法が大人気です。(※ただし、JALやANAは窓側席のみ許可など条件付きで使えますが、ハワイアン航空や米系航空会社などでは使用を全面禁止している場合があるため、持ち込み前に必ず航空会社の規定を確認してください)。
バシネットの予約方法と「確約されない」罠
① 予約は「なるべく早く」が鉄則
バシネットを取り付けるための金具がある「バルクヘッド席(各客室の最前列)」は、エコノミークラス全体で4〜6席程度しかありません。航空券の予約が完了したら、1日でも早く予約リクエストを入れましょう。GW・夏休み・年末年始などのハワイ路線や東南アジア路線は争奪戦になります。
② 電話でのリクエスト方法
JALや一部の外資系航空会社では、バシネットはWebの座席指定画面からは予約できず、コールセンターへの電話が必須です。
【電話でのリクエスト手順】
1. 航空券購入後、各航空会社のコールセンター(予約窓口)に電話する。
2. 「同行する幼児用のバシネットをリクエストしたい」と伝える。
3. 赤ちゃんの現在の体重・月齢(搭乗時の想定体重)を聞かれるので答える。
4. バシネット装着可能なバルクヘッド席(スクリーン前などの一番前の席)をアサインしてもらう。
③ 【重要】「確定」ではなく「リクエスト」扱いである
ここが最も誤解されやすいポイントですが、電話で席を確保してもらったとしても、それは「リクエスト(希望)を受け付けた」状態であり、確定ではありません。
当日、急な機材変更があった場合や、「あなたの子どもよりも月齢が低い(生後数ヶ月の)赤ちゃん」が搭乗してきた場合、航空会社の判断でバシネット席を譲らなければならないルールになっています。当日は必ず早めに空港へ行き、チェックインカウンターでバシネットが確実に利用できるか最終確認をしましょう。
バシネット席(バルクヘッド)のメリット・デメリットを正直に解説
バシネットを取り付ける「最前列席(バルクヘッド席)」には、特有のメリットと、知らないと後悔する強烈なデメリットがあります。
✅ メリット
- 赤ちゃんを寝かせている間は親の両手が空く(機内食がゆっくり食べられる)
- 前に席がないため足元スペースが非常に広い
- 子どもが前の席を蹴ることがない(他の乗客に迷惑をかけにくい)
- 赤ちゃんが寝ていない時は、毛布やおむつなどの荷物置き場として活用できる
⚠️ デメリット(要注意)
- 【最大の問題】離着陸時に足元に荷物を一切置けない。(マザーズバッグなども全て上の収納棚に入れるようCAに指示されるため、サッとおもちゃやミルクを取り出せません)
- 肘掛けの中にテーブルやモニターが収納されているため、肘掛けが固定されていて上に上がらない。そのため、親の膝をまたいで子どもを横に寝かせることができません。
- シートベルトサイン点灯中(乱気流など)は、せっかく寝ていてもバシネットから抱き上げる必要があります。
- モニターを肘掛けから引き出すタイプなので、離着陸時は映画が見られません。
- 同じように赤ちゃん連れが並ぶ席になるため、隣の赤ちゃんの泣き声につられて起きてしまう「もらい泣きリスク」があります。
まとめ|バシネットは予約すべき?正直な結論
実は、バシネットを予約した親の約3〜4割が「せっかく予約したのに、結局子どもが寝てくれなくて使わなかった」という経験をしています。普段から添い寝で寝ている赤ちゃんは、見知らぬ天井の高い箱に入れられると不安で泣き出してしまうことが多いからです。
📋 こんな赤ちゃん・家族はバシネットをリクエストすべき!
- 月齢が低く(0〜10ヶ月くらい)、ベビーベッドで一人で寝ることに慣れている赤ちゃん
- 体重が制限(JALなら10.5kg)よりも十分に余裕がある赤ちゃん
- ハワイや東南アジアなど、フライトが6時間以上の長距離・深夜路線
📋 なくても大丈夫(むしろ通常席が良い)ケース
- 体重・身長が規定ギリギリの1歳半〜2歳目前の幼児(身動きが取れず嫌がります)
- 普段から「添い寝」か「抱っこ」でないと絶対に寝ない赤ちゃん
- 離着陸時に足元のバッグからすぐにおもちゃやお菓子を取り出したい親御さん
体重がギリギリだったり、添い寝必須の赤ちゃんの場合は、あえてバシネット席(バルクヘッド)は選ばず、「通常の座席を選んで、肘掛けを上に上げて親の膝と座席を使って横に寝かせる」という選択をするのが、実はプロのパパママトラベラーの最適解だったりします。
ご自身のお子様の性格と、フライト時間を天秤にかけて、ベストな座席選びをしてくださいね!






