「マニラで乗り継ぎ。ターミナルが変わるけど間に合う?」
「待ち時間が長いから、市内まで出てみたい」
「日本人はビザなしで入れるんだっけ?」
「eTravelって乗り継ぎでも要るの?」
「タクシーでぼられないか不安」
マニラのニノイ・アキノ国際空港(NAIA)は、ターミナル1・2・3が別々の建物に分かれています。そして日本からの主要3社は現在いずれもターミナル3です。乗り継ぎ先の航空会社によっては、ターミナルをまたぐ移動が発生します。
ここで見落とされがちなのが、ターミナル間の無料シャトルが「1時間に1本」しかないことです。運営会社の公式案内にはっきり書かれているのですが、日本語の記事ではほとんど触れられていません。乗り継ぎ時間が短い人ほど、ここで詰みます。
この記事では、NAIA運営会社(New NAIA Infra Corp.)と駐日フィリピン大使館、eTravel公式の情報をもとに、ターミナル移動・入国の条件・市内アクセス・空港での過ごし方を乗り継ぎ時間別に整理します。
✅ この記事でわかること
- 🚌ターミナル間の無料シャトルは「毎時1本」
乗り継ぎ客専用・無料・24時間。ただし本数が少ないので待ち時間を計算に入れます。 - 🛂日本人は30日間ビザ不要で入国できる
条件は往復または第三国への航空券。乗り継ぎで外に出るハードルは低いです。 - 📱eTravelの登録タイミングと、緑・赤のQRコードの違い
72時間前から登録できます。赤が出ると追加検査に回されます。 - 🚕タクシー4種類の料金と、乗り場
公式が定める初乗り料金と、ぼられないための「ディスパッチスリップ」の使い方。 - ⏱️乗り継ぎ時間別に、外に出るかどうかの判断
4時間・6時間・8時間・深夜で、やれることが変わります。 - 🛏️空港で過ごす|荷物預かり・仮眠・ホテル
T3には仮眠できるラウンジがあり、歩道橋でつながるホテルもあります。
先にこれだけは
- ターミナル移動の無料シャトルは、各ターミナルから毎時1本。航空券を見せるだけで乗れて24時間動いていますが、本数が少ないので移動だけで1時間半は見てください
- 日本人は30日間ビザ不要。往復または第三国への航空券があれば入国できます。ジャカルタのように到着ビザ代を払う必要はありません
- eTravelは到着時に必要で、外国人の出国時は対象外。無料・72時間前から登録でき、緑のQRならそのまま入国審査へ進めます
- 市内往復の目安は3〜4時間。渋滞が読めないので、乗り継ぎ8時間以上が安全なラインです
- ターミナル4は旅客の取り扱いを終えています。公式サイトのターミナル一覧もT1・T2・T3の3つだけです
【最重要】ターミナル移動|無料シャトルは1時間に1本しかない
NAIAの乗り継ぎで最初に確認すべきは、到着ターミナルと出発ターミナルが同じかどうかです。違う場合は、空港の外に出て建物間を移動することになります。
運営会社が用意しているのが「NNIC Shuttle Inter-Terminal Transfer」です。公式の案内は次のとおりです。
🚌 NNIC ターミナル間シャトル
- 対象:他のNAIAターミナルへ乗り継ぐ乗客専用
- 料金:無料。航空券を見せるだけで利用できます
- 運行:24時間・年中無休。各ターミナルから毎時発
- 乗り場:ターミナル1=到着階カーブサイド/ターミナル2=到着階カーブサイド Bay 19/ターミナル3=到着階のターミナル移動用ピックアップ
「無料シャトルがあるから大丈夫」ではありません
公式の記載は「departs every hour(毎時発)」です。乗り場に着いたタイミングによっては、最大で1時間近く待つことになります。ここに降機から到着ロビーまで/移動時間/到着後のチェックインと保安検査が乗るので、ターミナルをまたぐ乗り継ぎは3時間では足りません。最低でも4時間、荷物を受け取り直す必要があるなら5時間はみてください。
乗り継ぎに不安が出たら、まず地上係員に伝える
公式のFAQでは、降機した時点で航空会社の地上係員に乗り継ぎ便のことを伝えると、Transfer Deskへ案内されると案内されています。自分で走り回る前に、まず係員をつかまえるのが早道です。
なおフィリピン航空の国際線→国内線の乗り継ぎについては、公式は「フィリピン航空自身のシャトルバスについて同社に確認してほしい」としています。PAL利用者は航空会社側の案内に従ってください。
どのターミナルに着く?|日本からの主要3社はターミナル3
NAIAは2026年3〜4月に航空会社のターミナル割当が大きく組み替えられました。古いガイドブックや数年前の記事のままだと、到着後に別のターミナルへ向かうはめになります。
| ターミナル | 日本人がよく使う航空会社 |
|---|---|
| T3 | 日本航空(JL)・全日空(NH)・ジェットスター・ジャパン(GK)、セブパシフィック(5J)、キャセイ、シンガポール航空、スクート、ベトナム航空、済州航空、カタール、エミレーツ、ターキッシュ、ユナイテッド、エアカナダ など |
| T1 | 大韓航空、アシアナ、エバー航空、チャイナエアライン、マレーシア航空、ベトジェット、エアアジア(AK/Z2の国際線)、フィリピン航空(PR)の一部、廈門航空 など |
| T2 | フィリピン航空(PR)、PALエクスプレス(2P)、エアアジア・フィリピン(Z2) |
| T4 | 旅客ターミナルとしては終了しています。運営会社の公式サイトでも、交通案内・駐車場の対象はT1・T2・T3の3つだけです |
← 横にスクロールできます / 同じ航空会社でも路線によってターミナルが分かれることがあります。搭乗券とeチケットの表記を必ず確認してください。
日本から来て日本へ帰る往復なら、行きも帰りもT3で完結することが多くなります。問題はここから他社便に乗り継ぐ場合で、たとえばT3に着いてフィリピン航空の国内線(T2)へ乗り換えるなら、ターミナル移動が必要です。
外に出るのは簡単|日本人は30日間ビザ不要
乗り継ぎで市内へ出たい人にとって、フィリピンは条件のいい国です。駐日フィリピン大使館の案内では、日本国籍者は商用または観光の目的なら、入国時のビザが不要で最大30日間滞在できます。
| 滞在できる日数 | 最大30日間・ビザ不要(商用または観光) |
|---|---|
| 条件① | 有効な往復航空券、または第三国へ出国する航空券を持っていること |
| 条件② | パスポートの有効期限が滞在日数+6か月以上。ただし日本国籍は例外扱いで、到着時の残存が6か月未満でも入国可能と案内されています |
| 30日を超える場合 | 現地の入国管理局で延長申請、または渡航前に大使館領事部でビザを取得 |
← 横にスクロールできます / 出典:駐日フィリピン共和国大使館「無査証短期滞在」(2026年9月6日確認)
乗り継ぎ客は、次の便のチケットを持っているので条件①はすでに満たしています。つまり追加の費用も申請も要らずに外へ出られます。到着ビザに4,000円以上かかるインドネシアなどと比べると、マニラは「出る」判断がしやすい空港です。
eTravelの登録|到着時に必要・無料・72時間前から
フィリピンに到着する外国人乗客は、eTravelの登録が必要です。入出国の情報を1か所に集めるための政府の仕組みで、パソコンでもスマホのブラウザでも登録できます。
対象になる人
到着するフィリピン人・外国人の乗客と乗員、および出国するフィリピン人乗客です。外国人の出国時は対象に含まれていません。外交官などは除外されます。
登録できるタイミング
フィリピンへの到着(または出国)の72時間前からです。それより早くは登録できません。搭乗前に航空会社へQRコードを提示するよう案内されているので、空港へ向かう前に済ませておくのが安全です。
料金とアプリ
完全に無料です。公式サイトは etravel.gov.ph のみで、登録に支払いを求めるサイトは公式ではありません。専用アプリのインストールも不要で、ブラウザだけで完結します。
緑のQRと赤のQR
登録内容は検疫局(BOQ)が確認します。緑のQRコードならそのまま入国審査へ進めます。赤のQRコードが出た場合は、入国審査の前にBOQの追加検査を受けることになります。赤になるのは、入力が不完全・不正確なとき、または過去30日以内に本人が体調を崩していたり、感染症の人と接触した履歴があるときです。乗り継ぎ時間が短い人ほど、入力ミスによる赤は避けたいところです。
登録が終わったらQRコードのスクリーンショットを保存するか印刷してください。なくした場合も、参照番号と生年月日があればサイトから再表示できます。制限エリアから出ずに乗り継ぐだけの場合の扱いについては公式FAQに明記がありません。不安な場合は、利用する航空会社に確認してください。
空港から市内へ|タクシー4種類の料金と、ぼられないための1枚
マニラには空港と市内を結ぶ鉄道がありません。移動は車かバスになります。まずタクシーですが、NAIAには4種類あり、料金の決まり方が違います。
| 種類 | 料金の決まり方 | 乗り場 |
|---|---|---|
| クーポンタクシー | 目的地ごとの定額(陸運当局LTFRBが定めた料金) | T1 到着カーブサイドと到着エクステンション/T2 到着カーブサイド Bay 11付近/T3 到着カーブサイド Bay 6の向かい |
| イエロータクシー 空港タクシー | 初乗りP75(最初の500m)+以降300mごとにP4+待機2分ごとにP4 | T1 到着カーブサイドと到着エクステンション/T2 到着カーブサイド Bay 14付近/T3 到着カーブサイド Bay 8の向かい |
| 一般メータータクシー | 初乗りP45+1kmごとにP13.50+1分ごとにP2 | T1 到着カーブサイド/T2 到着カーブサイド Bay 23付近/T3 到着カーブサイド Bay 13の向かい |
| Grab(配車アプリ) | アプリで配車。乗車後にメーターを入れ、LTFRB料金+予約手数料 | T1 到着カーブサイド/T2 到着カーブサイド Bay 20/T3だけは出発階のゲート7向かい |
← 横にスクロールできます / 出典:NAIA運営会社(New NAIA Infra Corp.)公式サイトの交通案内(2026年9月6日確認)。日本円は1ペソ=2.49円で概算(P75=約190円、P45=約110円)。
ディスパッチスリップは運転手に渡さない
クーポン・イエロー・一般メーターのいずれを使う場合も、空港のスタッフがディスパッチスリップ(配車票)を渡してくれます。公式の案内には「この紙は自分で保管し、運転手に渡さないこと」と明記されています。トラブルがあったときの連絡先が書かれているためです。受け取ったら財布かポケットに入れて、降りるまで持っておいてください。
T3でGrabを呼ぶなら、出発階へ上がります
T1とT2のGrab乗り場は到着階のカーブサイドですが、T3だけは出発階のゲート7向かいが乗り場です。到着階で待っていても合流できません。日本からの主要3社がT3発着なので、多くの日本人がここでつまずきます。
バスで市内へ|UBE Expressと空港ループ
- UBE Express(プレミアム空港バス):T3発で、ロビンソンズモール・マニラ、アヤラモールズ サウスパーク、パサイ市のビクトリーライナー・バスターミナル、ワン・アヤラ(マカティ)へ。NAIA各ターミナルにも戻ります。乗り場はT2 到着カーブサイド Bay 5/T3 到着カーブサイド Bay 12。時刻・料金は同社サイトで確認します
- 空港ループ・シャトルバス:P40(約100円)でパサイ市のMRT駅とT3を結びます。乗り場はT3 到着カーブサイド Bay 10の向かい
とはいえマニラは渋滞が読めません。時間が決まっている乗り継ぎで市内往復するなら、バスや流しのタクシーより、時間を指定して押さえられる送迎のほうが安全です。
乗り継ぎ時間別|外に出るか、空港で過ごすか
| 乗り継ぎ時間 | 判断 | やれること |
|---|---|---|
| 〜3時間 | 出ない | 同じターミナルなら食事程度。ターミナルが変わるなら、これでも足りない可能性があります |
| 4〜6時間 | 条件つき | 同じターミナル発着なら、送迎を予約しておけば近場の食事は可能。ターミナル移動があるなら空港内で過ごします |
| 8〜10時間 | 出られる | 世界遺産のイントラムロスを歩けます。マニラ大聖堂とサン・アグスティン教会は近接しているので、まとめて回れます |
| 12時間以上 | 出られる | イントラムロス+巨大モールで1日コース。チャーターで回ると移動の不安がなくなります |
| 深夜をまたぐ | 出ない | 治安と交通の面で、夜の単独移動はすすめません。空港内か、T3向かいのホテルで休みます |
← 横にスクロールできます
市内へ出るなら、往復の足を先に確保する
マニラで乗り継ぎ時間を使い切るとき、いちばんのリスクは帰りの車が捕まらないことです。渋滞に加えて、時間帯によっては配車アプリの待ち時間も伸びます。次の便が決まっている以上、行き当たりばったりで動くのは危険です。
乗り継ぎ8時間前後でイントラムロスまで往復するなら、空港送迎を時間指定で押さえておくのがいちばん安全です。日本語のサイトで料金が先に確定し、現地での交渉も要りません。12時間以上あるなら、チャーターや日本語ガイド付きツアーで行程ごと任せてしまうほうが疲れません。
乗り継ぎ時間を安全に使うための足
※所要時間・集合場所・催行条件は商品ごとに異なります。次の便の搭乗手続きに間に合う行程かを必ず確認してください。
空港で過ごす|荷物預かり・仮眠・ホテル
外に出ないと決めたら、荷物を手放して体を休めるほうに切り替えます。運営会社の公式FAQで案内されている施設は次のとおりです。
| 目的 | 場所・サービス | メモ |
|---|---|---|
| 荷物を預ける(T3) | Luggage and More(到着階) | 公式FAQで案内されている業者。日本からの主要3社はT3なので、多くの人はここになります |
| 荷物を預ける(T1) | Orbit Air Systems, Inc. | 公式FAQに担当者の携帯番号とインターライン手荷物の番号が掲載されています |
| 仮眠する | The Wings Transit Lounge(T3内) | 公式FAQが「睡眠用の設備がある」と名指しで案内しているラウンジです |
| ホテルで休む | T3の向かいのホテル群 | 高架の歩道橋でT3と直結しています。T1・T2からは5つ星ホテルまで車で10〜15分 |
← 横にスクロールできます / 出典:NAIA運営会社の公式FAQ(2026年9月6日確認)
T3で長時間の乗り継ぎになるなら、歩道橋でつながっているホテルは有力な選択肢です。深夜に外へ出ずに済み、荷物を持って移動する距離も短く済みます。荷物預かりの料金や場所の詳細は、別記事にまとめています。
知っておくと得する|ターミナル利用税は出発時に1回だけ
2025年9月から、NAIAの旅客サービス料(ターミナル利用税)が20年ぶりに改定されました。運営会社の発表によると、これは政府が決めた料金で、運営会社が独自に上げたものではありません。
| 路線 | 2025年9月〜の料金 | 日本円の目安 |
|---|---|---|
| 国際線 | P950 | 約2,370円 |
| 国内線 | P390 | 約970円 |
← 横にスクロールできます / 出典:New NAIA Infra Corp. のプレスリリース(2025年8月20日)。日本円は1ペソ=2.49円で概算。
乗り継ぎ客にとって大事なのは、この料金が「出発する乗客にのみ、1旅程につき1回だけ」適用されるという点です。運営会社が明記しています。ターミナルをまたいで乗り継いでも、二重に取られることはありません。通常は航空券代に含まれていますが、支払い条件は航空会社と発券条件によって変わります。
よくある質問
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まとめ|マニラの乗り継ぎは「ターミナルが変わるか」で難易度が決まる
NAIAの乗り継ぎでいちばん効くのは、到着と出発のターミナルが同じかを最初に確認することです。同じなら3〜4時間でも余裕があり、違うなら4〜5時間は必要になります。無料シャトルが毎時1本しかないからです。
外に出るハードルは低い空港です。日本人はビザ不要で30日間入国できるので、追加の費用も申請もなく市内へ出られます。8時間あればイントラムロスは十分に歩けます。
気をつけるのは、eTravelの登録と、帰りの足の確保です。この2つを出発前に済ませておけば、マニラの乗り継ぎは思ったより快適になります。
📋 この記事のポイント
- ターミナル間の無料シャトルは乗り継ぎ客専用・航空券提示のみ・24時間だが、各ターミナルから毎時1本
- ターミナルが変わる乗り継ぎは最低4時間、荷物を受け取り直すなら5時間みる
- 日本からの主要3社(JAL・ANA・ジェットスター・ジャパン)はターミナル3
- ターミナル4は旅客の取り扱いを終えている
- 日本人は30日間ビザ不要。往復または第三国への航空券があれば入国できる
- eTravelは到着時に必要・無料・72時間前から。緑のQRならそのまま入国審査へ、赤なら検疫局の追加検査
- タクシーは4種類。ディスパッチスリップは自分で保管し、運転手に渡さない
- GrabはT3だけ出発階のゲート7向かいが乗り場
- 荷物預かりはT3のLuggage and More、T1のOrbit Air Systems
- 仮眠はT3のThe Wings Transit Lounge。T3向かいのホテルは歩道橋で直結
- ターミナル利用税は出発時に1旅程1回のみ(国際線P950・国内線P390)
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